文部科学省は2021年10月14日、国私立の教職大学院の入学者選抜について、2021年度（令和3年度）の実施状況を発表した。教職員大学院（54大学院）全体の入学定員充足率は78.6％で、前年度より2.4ポイント減少した。 国私立教職大学院入学者選抜実施状況は、国立47校と私立7校の計54校の教職大学院を対象に、入学者選抜における入学定員・志願者数・受験者数・合格者数・入学者数について調査した。調査時点は2021年5月1日現在。 教職員大学院（54大学院）全体では、入学定員が2,453人（前年度比203人増）、志願者数が2,336人（同99人増）、入学者数が1,927人（同104人増）、入学定員充足率が78.6％（同2.4ポイント減）。入学者のうち現職教員学生は793人（同11人減）、学部新卒学生等は1,134人（同115人増）だった。 入学定員充足率は国立計が81.4％、私立計が47.3％。入学定員充足率が110％を超えた教職大学院は、熊本大学大学院（126.7％）、富山大学大学院（114.3％）、愛媛大学大学院（112.5％）、弘前大学大学院（111.1％）の4校。入学定員充足率が100％を超えた国立教職大学院は13校だった。 一方、私立では入学定員充足率が100％を超えた教職大学院はなく、立命館大学大学院（77.1％）、常葉大学大学院（70.0％）、聖徳大学大学院（46.7％）の順に充足率が高かった。
