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東大は活動制限緩和、東京藝大は授業・演奏会等進める…緊急事態宣言解除受け

 東京藝術大学は2021年10月6日、感染防止策を徹底し授業や演奏会等を進めることを公表。東京大学は活動制限レベルを緩和する等、首都圏の国立大学の緊急事態宣言解除にともなう対応をまとめた。

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 東京藝術大学は2021年10月6日、感染防止策を徹底し授業や演奏会等を進めることを公表。東京大学は活動制限レベルを緩和する等、首都圏の国立大学の緊急事態宣言解除にともなう対応をまとめた。

 首都圏等に出されていた緊急事態宣言は9月30日をもって解除された。東京藝術大学は、感染防止対策を徹底したうえで、大学の対応指針に基づき、授業、試験、展示、演奏会等を進めていく。教職員・学生には、気を緩めず、感染防止の観点から、引き続き行動指針を遵守するとともに、基本的な感染対策(マスク着用、こまめな手洗いや手指消毒、三密回避等)をしっかりと行うよう求めている。大学施設の利用は原則午後8時まで。さらに、学内・学外者問わず、また、飲食店、自室等の場所を問わず、飲食をともなう会合は感染防止対策を講じ、人数を最大4人までとしたうえで午後9時までとしている。

 東京大学は、学内外の感染状況等を総合的に考え、10月4日から活動制限指針のレベルをBからAに緩和した。レベルAは、最大限の感染防止対策を講じたうえで、対面授業とオンラインを併用して授業を実施。学生の課外活動については、感染拡大に最大限の配慮をして、一部の課外活動を許可する。

 一橋大学は、対面授業とキャンパスの持つ教育効果を確保する観点を重視しつつも、引き続きの感染症対策として3つの「密」(密閉・密集・密接)を防ぐため、教室定員上限を設け、可能な限り多くの科目を対面授業とする。ただし、教室の割り振りが困難となる大人数科目等の一部科目については、オンラインで授業を行う。また、活動指針レベルについては、10月1日以降2~3週間程度、活動指針のレベルを現状の「3(制限 中)」を維持する。この間、学内外の感染状況等を注視したうえで、その後の対応についてあらためて判断するという。

 横浜国立大学は11月1日より、「新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌に対する横浜国⽴大学の⾏動指針」を現行の段階2から1.5に変更。また、10月5日から「オンライン授業を原則」として開始した秋学期授業についても、「活動指針」段階1.5に沿って、11月1日から「オンライン授業も効果的に活用」しつつ「感染拡大防止策を講じたうえで対面授業を実施可能」とする。課外活動は、「大学が指定する計画書等を提出した活動のみ実施可能」となる。

 お茶の水女子大学は10月6日、新型コロナウイルス感染症流行下における海外留学渡航方針について公表。学生の海外留学は、外務省の発出する海外安全情報(感染症危険情報)が全世界でレベル2(不要不急の渡航の取りやめ)以上となったことから、海外留学をやむなく中止・延期せざるをえない状況が続いてた。しかし、ワクチン接種の普及による国内外の情勢の変化により、同大学において「新型コロナウイルス感染症流行下における海外留学渡航方針」を別途定め、安全確保等に関する要件をすべて満たした海外留学希望者の海外渡航については、これを妨げないこととした。留学のための海外渡航を希望する学生は、Webサイトの方針をよく読み、すべての要件を満たす場合には、渡航1か月前までに誓約書を同大学国際課の窓口にて提出する。

 今後の情勢を踏まえ、授業方針については変更される場合があるため、各大学のWebサイト等で最新情報の確認が必要となる。
《田中志実》

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