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「情報I」高校教員が感じる課題は「共通テスト対応」

 2022年度から実施の「情報I」について、高校教員が一番課題に感じているのは「大学入学共通テストへの対応」であることが2021年7月28日、ベネッセコーポレーションの調査結果から明らかになった。「指導ノウハウ」「指導教員の不足」も上位にあがっている。

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「情報I」における学校の課題
  • 「情報I」における学校の課題
  • 開催されたオンラインセミナーの模様
  • 「Pスタディ デジタル・情報活用力学習プログラム」と「Pプラス デジタル・情報活用力テスト」(イメージ)
 2022年度から実施の「情報I」について、高校教員が一番課題に感じているのは「大学入学共通テストへの対応」であることが2021年7月28日、ベネッセコーポレーションの調査結果から明らかになった。「指導ノウハウ」「指導教員の不足」も上位にあがっており、変化の大きい「情報I」の内容をどう指導していくかが課題となっている。

 ベネッセコーポレーションは7月1日と6日、高校教員に向けたオンラインセミナー「新課程教科『情報』に向けて今 、始められる準備」を開催。同日のウェビナーに参加した高校教員274人(教科「情報」担当外、兼任を含む)を対象にWebアンケートを実施した。

 アンケートでは、「情報I」に関して各学校で一番課題に感じるものを質問したところ、「大学入学共通テストへの対応」が42.3%でもっとも多かった。ついで「指導ノウハウ(プログラミング、データサイエンス等)」22.6%、「指導教員の不足」12.0%と続いた。

 イベントは、大学入試センターから2025年度(令和7年度)大学入学共通テストを想定した「情報」のサンプル問題公開(3月24日)を経たタイミングで開催されており、教科「情報I」に関わる高校教員の現在の課題感がうかがえる結果となった。ベネッセコーポレーション教育情報センター長の谷本祐一郎氏は「各学校で教員不足の中、変化の大きい『情報I』の内容をどのように指導していくかが課題と言える」とコメントしている。

 「情報I」に関するオンラインセミナーは、高校教員専用の情報サイト「ハイスクールオンライン」から視聴できる。新課程でスタートする「情報I」についてどう理解し、どう準備すればよいか等について整理している。なお、利用には専用のIDとパスワードが必要となる。

 また、ベネッセコーポレーションは2022年度の「情報I」スタートにあわせて、学校団体専用商品として「情報I」のデジタル学習教材「Pスタディ デジタル・情報活用力学習プログラム」と「Pプラス デジタル・情報活用力テスト」(コアタイプ:中学卒業レベル/ベーシックタイプ:情報Iレベル)を発売する。学校現場で次年度の授業計画に役立てることができるよう、まず教材「Pスタディ」の無料お試し版を6月29日より提供開始。テスト「Pプラス」は、現在は希望のみを受付中で、申込案内は9月中旬以降を予定。「Pスタディ」「Pプラス」ともに2022年3月末ごろから、商品版の申込開始予定となっている。
《奥山直美》

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