家庭学習におけるデジタル端末の活用について、小中学生の保護者の63.0%が肯定的に考えていることが、光村図書出版が2021年6月30日に発表した調査結果より明らかとなった。 「家庭学習におけるデジタル端末の活用状況」調査は、公立の小中学校に通う児童・生徒の保護者を対象に実施したもの。5月30日から6月1日に調査を行い、500名の有効回答を得た。 子供はパソコン・タブレット・スマートフォン等のデジタル端末を家庭学習に使ったことがあるかという問いでは、64.4%が「ある」と回答。前問で「ある」と回答した者に、2021年4月以降に、家庭学習でデジタル端末を使った頻度について聞いたところ、「週に数回」が38.8%でもっとも多く、「毎日」28.3%、「月に数回」18.6%、「月に1回以下」14.3%が続いた。 保護者として、今後、現在よりも積極的にデジタル端末を家庭学習に使ったほうが良いと思うかという質問では、「良いと思う」26.0%、「どちらかというと良いと思う」37.0%の意見を合わせて63.0%が肯定的であることがわかった。デジタル端末での家庭学習で良いと思う点については、「学習効率が良い」38.2%、「いつでもどこでも学習できる」38.0%、「個々のレベルに合わせた学習ができる」30.6%、「学習へのモチベーションが高まる」29.4%の順に回答が多かった。 デジタル端末での家庭学習で不満・不安な点は何か聞いたところ、「子供の健康面が心配」という回答が32.6%でもっとも多かった。この他、「子供を長時間デジタル機器に触れさせたくない」29.6%、「学習の集中力が続かないのではと心配」24.8%、「紙の教材に文字を書いて学習したほうが良い」24.4%等が続いた。