大学におけるワクチン接種の取組みを支援するため、文部科学省は2021年6月4日、省内に「大学等ワクチン接種加速化検討チーム」を設置した。大学等の教職員・学生へのワクチン接種を加速化させるため、約40人体制でチームを組んで進めていく。 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種について政府は、地域の負担を軽減し、接種の加速化を図っていくため、6月21日から大学等において職域単位でのワクチン接種の開始が可能となるよう取り組んでいる。 文部科学省は、大学を活用したワクチン接種に向けて関係省庁と調整。「医療系人材と施設等をセットで提供が可能なパターン」「大学の施設(体育館、講堂、大教室等)の提供が可能なパターン」という2つのケースについて、モデル事例を創出するべく各大学と個別に調整を進めている。大学等の設置者に向けた6月3日付の事務連絡では、職域接種の希望についてアンケート調査を送っている。 6月4日には、大学におけるワクチン接種の取組みについて省全体をあげて支援するため、省内に約40人体制の「大学等ワクチン接種加速化検討チーム」を設置した。 萩生田光一大臣は設置にあたり、チーム職員に対して「チームにおいては、各大学と一体となり、各地域における大学等の教職員・学生に対するワクチン接種をはじめ、近隣の幼稚園、小・中・高等学校、特別支援学校等の教職員等に対する接種、さらには留学を予定している学生等に対する接種等、一刻も早く、ワクチン接種を望む皆さまにワクチンをお届けできるよう、皆さまの力を存分に発揮してほしい」と訓示を述べた。