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大学の飛び入学や早期卒業を提言…教育再生実行会議

 第48回教育再生実行会議が2021年6月3日、総理大臣官邸で開催された。教育再生実行会議の鎌田薫座長は第十二次提言「ポストコロナ期における新たな学びの在り方について」の提言を菅総理に手渡した。

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第48回教育再生実行会議
  • 第48回教育再生実行会議
  • ポストコロナ期における新たな学びの在り方について(第十二次提言)目次
  • 学事暦の多様化、柔軟化の意義・メリットや課題
 第48回教育再生実行会議が2021年6月3日、総理大臣官邸で開催された。教育再生実行会議の鎌田薫座長は第十二次提言「ポストコロナ期における新たな学びの在り方について」の提言を菅総理に手渡した。

 教育再生実行会議では、2020年7月より「ポストコロナ期における新たな学びの在り方」について検討に着手し、「初等中等教育ワーキング・グループ」と「高等教育ワーキング・グループ」を設置して議論を進めてきた。教育のデジタル化に関してもタスクフォースで重点的に議論し、今回、第十二次提言を取りまとめた。

 今回の提言では、「高校・大学の対面授業でも総授業時間の半分までオンライン形式の授業が可能であることを明確化すること」「高校時代に取得した大学の単位数に応じて大学の早期卒業を可能とすること」「大学の入学や卒業時期の多様化を促すために入学前教育プログラムを開発すること」「学校現場等でデータをより活用した教育を行うこと」等が盛り込まれた。

 学びの複線化・多様化については、大学への飛び入学や、高等学校と大学等とが連携した先取り履修の学習プログラム、学事暦・修業年限の柔軟化等を提言した。今後の望ましい在り方として、大学入学時期を一律に4月から秋季に変更するのではなく、入学・卒業時期の多様化・柔軟化を進めていくことが重要であるという。

 今後、萩生田文部科学大臣を中心として、関係閣僚の協力の下に、提言を着実に実行していくとしている。
《工藤めぐみ》

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