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文科省、学修機会確保と感染対策を継続…大学・高専に通知

 文部科学省は2021年4月5日、大学や高等専門学校に対し、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の変更について通知した。引き続き、学生の学修機会の確保と感染対策の徹底の両立に取り組むとともに、学生の懇親会や飲み会等への注意喚起を求めている。

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 文部科学省は2021年4月5日、大学や高等専門学校に対し、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の変更について通知した。引き続き、学生の学修機会の確保と感染対策の徹底の両立に取り組むとともに、学生の懇親会や飲み会等への注意喚起を求めている。

 新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づくまん延防止等重点措置は、4月5日~5月5日に宮城県・大阪府・兵庫県、4月12日~5月11日に東京都、4月12日~5月5日に京都府と沖縄県の区域を対象に実施。これにともない、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」が変更された。

 4月5日付の通知では、変更後の対処方針について、関連する記載を抜粋して紹介。大学や高等専門学校に対して、変更された対処方針や3月4日付の通知「令和3年度の大学等における授業の実施と新型コロナウイルス感染症への対策等に係る留意事項について」などで示した留意事項を踏まえ、学生の学修機会の確保と、新型コロナウイルス感染症への対策の徹底との両立に取り組んでほしいとお願いしている。

 変更後の対処方針によると、まん延防止のための学校等の取扱いについては「文部科学省は、学校設置者および大学等に対して一律に臨時休業を求めるのではなく、地域の感染状況に応じた感染防止策の徹底を要請する」と記載。大学等には、感染防止と面接授業・対面授業の効果的実施等による学修機会の確保を求めている。

 部活動、課外活動、学生寮における感染防止策、懇親会や飲み会などについては、学生への注意喚起の徹底を要請するとともに、緊急事態宣言区域では部活動における感染リスクの高い活動の制限を要請。大学入試や高校入試等は、実施者において感染防止策や追検査等による受験機会の確保に万全を期したうえで、予定どおり実施するとしている。

 通知では、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室から示されたテレワーク推進についても周知。大学や高等専門学校の教職員の出勤については、健康に配慮しつつ、あくまで可能な範囲で勤務の工夫を図ってほしいとしている。
《奥山直美》

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