文部科学省は2021年3月26日、国公私立大学長や都道府県知事らに向けて経済的な理由により就学困難な学生などに対する支援策について、新年度に向けて改めて積極的に情報提供を行うよう依頼した。 文部科学省は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生などへの経済的な支援策について、随時情報を発信している。また、経済的に厳しい状況にある学生などが進学・修学を断念することがないよう、引き続き各種の支援策を講じている。 「高等教育の修学支援新制度」や「日本学生支援機構の貸与型奨学金」において、4月より高校3年生など向けの予約採用および大学などの在学生向けの在学採用を開始する。文部科学省は各学校に向けて、高校3年生や学生に対して期限内に申し込むよう、適切な情報提供を求めた。また、期限の設定に十分配慮し、十分な申請期間を設けるようにお願いしている。 入学料などの初年度納付金や授業料などの納付が困難な学生などに対しては、新型コロナウイルス感染症の影響により経済的に厳しい世帯の学生がいることも踏まえて、各大学などにおいて納付時期の猶予、分納、免除、減額など弾力的な取扱い、減免などの柔軟な配慮を求めている。 文部科学省は、経済的に困難な学生が支援策を知ることなく退学・休学することがないよう、プッシュ型で情報発信を行うことが重要だとしている。文部科学省の特設Webサイトでは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた学生への経済的支援の一覧を公開。各大学などの独自の支援策とあわせて、積極的に情報発信するよう依頼した。