サイバーフェリックスは、国際シンクタンクDQ Instituteとの連携のもと、文部科学省が推進するGIGAスクール構想対応の新しい教育機関向けソリューションとして、日本語版「DQスクールパッケージ」を、2021年4月1日より提供開始する。 従来の「情報モラル教育」を補い、インターネット活用を前提とした健全な市民の育成を目指す、デジタル・シティズンシップ教育の潮流が日本に押し寄せている。一方で、日本の各自治体でGIGAスクール構想やプログラミング教育開始の体制整備が着々と進む中、児童生徒が家庭にデジタル端末を持ち帰ることに不安を覚える教職員や保護者の声は少なくない。 「DQスクールパッケージ」は、1人1台時代に必須のデジタル・シティズンシップを育むゲーミフィケーション型教材「DQ World」、DQ Worldでの学習結果をデータで示した2種類のレポート(学校用・個人用)と、DQ Worldにひもづいた授業用教材を内包し、新しい学習プランの提案を可能にするもの。カリキュラムは、スタンフォード大学や南洋理工大学などの研究者によって開発され、これまでUNESCOのアワードを2回受賞するなど、国際的に広く認知されている。 DQ Worldは、おもに8~12歳の子どもたちがデジタル・シティズンシップの土台となる知識習得を実現する。カリキュラムは、デジタル・シティズンシップの定める8つのスキルそれぞれに6つずつの全部で48項目にわたるテーマを設定している。たとえば、「サイバーセキュリティ」では、強力なパスワードの作り方、スパム・スキャムやフィッシング詐欺への対処法などネット上で身を守るために必要な知識およびスキルが網羅されている。 DQ Worldでは、これらの6つの学習内容が各ゾーンにすごろく上に並び、1つクリアするとストーリーが進行したり、カードがもらえたりといった児童生徒が楽しく自律学習を進められる工夫が施されている。DQ Worldの利用にあたっては、インターネット環境とICT端末があれば場所を選ばないため、家庭での利用も可能。これにより、GIGAスクール構想の肝でもある端末持ち帰り状況下において、学校と家庭での学びをリンクさせることが可能となる。 そのほか、DQ Worldの学習結果をデータで示した「DQ 個人レポート」は、DQ World内で学習者が登録したメールアドレスあてに発行される。児童生徒が現状ネットとどのように関わっているかを可視化するデータに加え、個々人がネット上の危険な行動をさらに減少させるためのアドバイスが記載されている。 「DQ スクールレポート」では、 DQ Worldで学習した児童生徒全体の学習結果をデータで示し、 DQ Worldに取り組んだ学校ごとに発行される。DQ Worldに取り組んだ学校の児童生徒が現状ネットとどのように関わっているかを可視化するデータに加え、学校全体で危険なネット上の行動をさらに減少させるためのアドバイスが記載されている。さらに、DQ Worldを授業時間内で実施するための、教材分析と授業展開例を示した指導書や、DQ Worldの学びを日常での実践につなげるワークブックも含まれている。 「DQパッケージ」は、教育機関向けに最低価格16万5,000円(税込)から提供予定。詳細はWebサイトで確認できる。