開発教育協会(DEAR)は2021年3月16日、新刊「SDGs学習のつくりかた 開発教育実践ハンドブックII」を発行したと公表した。SDGsの理念を反映した17のテーマの学習カリキュラムと多様な教材を紹介している。 「SDGs学習のつくりかた 開発教育実践ハンドブックII」は、「開発教育実践ハンドブック-参加型学習で世界を感じる」に続く第二弾として作成。SDGsという言葉は現在、企業や行政、学校や大学、地域の至るところで目にするようになった。一方で、SDGsや持続可能な開発の理念や価値は、どれほど理解されているのか疑問や懸念があった。そうした問題意識をもとに、SDGsや持続可能な開発を「知識として」ではなく、「2030アジェンダ」に記された理念に基づいた学習を培うことを目的としてまとめている。 ハンドブックは「理論編」と「カリキュラム編」で構成。「理論編」ではSDGsに関する学習を進めるうえで不可欠な、土台となる論点を5つにまとめた。「カリキュラム編」では、17の項目を取り上げている。17といっても、SDGsの17のゴールそれぞれに対応した項目ではなく、SDGsの理念にあるキーワードや、達成に向けて直面している地球的課題から設定。それらに関する学習展開の提案とポイント、そして改めてSDGsとの関連が示されている。 A4判96ページで、一般価格は2,500円(税別)、会員価格は2,000円(税別)。直販のみで、購入はDEARのWebサイトから注文する。ハンドブックを利用した教員・職員、企業研修、学校や社会教育施設などへの講師派遣をオンラインで対応している。詳細はWebサイトで確認できる。◆SDGs学習のつくりかた 開発教育実践ハンドブックIIサイズ:A4判96ページ価格:一般価格2,500円(税別)、会員価格2,000円(税別)購入:DEARのWebサイトから注文する内容:【第1部 理論編】第1章 SDGsの理念・内容と教育の課題第2章 SDGs学習のカリキュラムづくり第3章 SDGs学習におけるファシリテーション~指導者がファシリテーションを学ぶ第4章 SDGs学習の評価第5章 SDGsを批判的に検討する:SDGs学習の死角を乗り越えるために【第2部 カリキュラム編】1 世界の現実とSDGs 『100人村』から世界の現実を学ぶ2 文化の多様性 人の暮らしの違いや豊かさを感じる3 食 食から考える地球の未来4 水 みんなが使える大切な水とは5 生産と消費 つくる責任・つかう責任を果たすには6 在住外国人 隣に暮らす「外国人」7 難民 難民問題を考える8 ジェンダー平等 規範と差別に向き合って9 貧困 絶対的貧困を考える10 格差・不平等 経済格差と不平等のしくみから11 まちづくり 持続可能な「まちづくり」を目指して12 メディアリテラシーメディアと暮らし13 平和 平和を築く学び14 国際協力 誰のための国際協力?15 気候変動 気候変動と私たち16 生物多様性 野生生物絶滅の危機をいかに救うか17 参加 社会へ〈参加〉する