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オンライン学習、35%の家庭で実施…子どもの集中力が課題

 2020年2月以降にオンライン学習を実施した家庭は35.3%で、そのうち2020年11月時点もオンライン学習を継続している割合は、51.4%と半数以上にのぼることが、公文教育研究会が2021年2月2日に発表した調査結果より明らかになった。

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オンライン学習の実施・継続率
  • オンライン学習の実施・継続率
  • 家庭学習の週平均学習日数(日)、家庭学習の平均学習時間(分)
  • 学校が主導で実施されたオンライン学習の内容
  • オンライン学習の問題点
 2020年2月以降にオンライン学習を実施した家庭は35.3%で、そのうち2020年11月時点もオンライン学習を継続している割合は、51.4%と半数以上にのぼることが、公文教育研究会が2021年2月2日に発表した調査結果より明らかになった。オンライン学習の問題点は「子どもの集中力」28.6%がもっとも多かった。

 家庭学習調査2020は、小学1~3年生の子どもがいる世帯の母親1,000人と父親800人を対象にインターネット調査を実施した。調査期間は2020年11月27日~12月3日。この調査は、子どもの生活・家庭学習の状況や、保護者の意識・行動の実態を把握することを目的に、2015年から継続して行っている。

 子どもの家庭学習の頻度は、週平均「5.8日」、1日の平均学習時間は「36.3分」。昨年度(2019年度)の調査結果(週平均「5.9日」、平均学習時間「37.1分」)と比べて減少している。

 2020年2月以降にオンライン学習を実施した家庭は35.3%にのぼる。内訳は、「学校主導のみ」16.3%、「自主実施のみ」11.0%、「学校主導と自主実施の両方」8.0%。一方、「いずれも実施しなかった」42.1%、「わからない・状況を把握していない」22.6%だった。

 オンライン学習を実施した家庭のうち、2020年11月時点もオンライン学習を継続している割合は、51.4%と半数以上にのぼる。

 学校主導で実施されたオンライン学習の内容は、「算数」53.2%がもっとも多く、「国語」51.7%、「理科」20.3%、「英語」19.5%、「社会」18.5%、「体育」9.6%などが続いた。

 オンライン学習の問題点を聞いたところ、「子どもの集中力」28.6%がもっとも多く、「子どものモチベーション」26.2%、「オンライン学習のためのネット環境(機器・回線など)」23.1%、「学校や学習サービスの先生にわからないことについて質問すること」「子どもと学校の先生とのコミュニケーション」各22.6%などが続いた。

 オンライン学習への評価は、「どちらとも言えない」42.8%がもっとも多かった。「非常に好ましい」8.4%と「まあ好ましい」30.8%の計39.2%が好意的にとらえていた。一方、「あまり好ましくない」14.8%と「まったく好ましくない」3.2%の計18.0%は好ましくないと評価した。
《工藤めぐみ》

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