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コロナ禍の進路指導、高校教員が不足していた情報は?

 コロナ禍の進路指導で高校教員が特に不足していた情報は「オープンキャンパス」であることが2021年1月29日、さんぽうの調査結果からわかった。「入試制度の変更点」や「オンライン面接対策」についても情報不足を指摘する声が多かった。

事例 その他
教員対象オンライン説明会参加状況
  • 教員対象オンライン説明会参加状況
  • 教員対象オンライン説明会の感想・要望
  • コロナ禍での進路指導において不足していた情報
  • コロナ禍での進路指導において特に不足していた情報
  • 今後求める情報
  • 高校教育における新型コロナウイルス感染拡大の影響
 コロナ禍の進路指導で高校教員が特に不足していた情報は「オープンキャンパス」であることが2021年1月29日、さんぽうの調査結果からわかった。「入試制度の変更点」や「オンライン面接対策」についても情報不足を指摘する声が多かった。

 「Withコロナ時代の進路指導と高校教育に関するアンケート調査」は2020年12月16日~25日、全国の高等学校進路指導部を対象にFAXによる配付・回収方式で実施した。回答校数は490校。

 先生方を対象にした大学・専門学校・求人企業・進路情報提供会社主催のオンライン説明会への参加状況は、「参加したことがある」が61.2%、「参加したことがない」が38.2%。参加回数は、「2~5回」が36.5%ともっとも多かった。

 オンライン説明に参加した先生を対象に感想や要望を尋ねたところ、良かった点では「移動時間がかからず効率的」が43.0%と圧倒的に多かった。一方、悪かった点は「(主に高校側の)ネット環境の不備や接続不調」14.5%がもっとも多く、「臨場感がない、熱意が伝わりにくい」「校内視聴時に校務で中断される」各9.1%、「説明者が良くない、不慣れ」8.5%、「見づらい、聞き取りにくい、疲れる」7.3%と続いた。

 コロナ禍での進路指導において不足していた情報を複数回答で尋ねた結果では、「オープンキャンパス(対面形式)」が58.6%に達した。大学や専門学校などの実際の雰囲気を感じる機会のないままに進学先を決定しなければならないことに、生徒だけでなく教員も大いに不安を感じていることがうかがえる結果となった。

 このほか、「入試制度の変更点」39.8%、「オンライン面接対策」38.0%など。さんぽうでは「今年度は大学入学共通テスト、総合型選抜、学校型選抜と一斉に新方式がスタートしたうえに新型コロナウイルスの影響もあり、入試制度の変更点に関する情報不足を感じる教員が多かったようだ」と分析している。

 一方、特に不足していた情報を1つのみ選んで記述する回答の結果は、「オープンキャンパス(対面形式)」26.5%、「オンライン面接対策」18.1%、「入試制度の変更点」12.1%。1位は変わらず、2位と3位が逆転した。

 進路指導情報に関する自由回答では、オンライン選考についての意見が目立ち、「高校を実施会場とするには教員の負担が大きく避けてほしい」という要望が複数寄せられたという。

 このほか、進路指導以外で今後求める情報は、「オンライン授業の進め方」が53.1%ともっとも多く、「授業支援ツール」36.1%、「教員の働き方改革」27.6%、「生徒のメンタルケア」24.1%と続いた。高校教育で新型コロナウイルス感染拡大の影響をもっとも受けた事柄には、51.0%が「学校行事の中止・縮小」をあげた。行事の中では「修学旅行・研修旅行」が9.1%ともっとも多かった。学校行事以外の影響では、「授業時間の不足や授業進度の遅れ」17.8%が最多だった。
《奥山直美》

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