日本学生支援機構（JASSO）は2021年1月28日、2021年度海外留学支援制度プログラムの選考結果を発表した。「双方向協定型（協定派遣・協定受入）」は89件、「短期研修・研究型（協定派遣）」は972件、「短期研修・研究型（協定受入）」は182件が採択された。 「海外留学支援制度」は、日本の大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専修学校（専門課程）が、諸外国の高等教育機関などと学生交流に関する協定などを締結し、それに基づき、短期間派遣される学生や受け入れる学生を対象とした給付型の奨学金制度。 募集プログラムは、協定に基づく交換留学として1学期（セメスター、クォーター等）以上1年以内の派遣・受入れを行う「双方向協定型」、合意文書などに基づいて8日以上1年以内の学生派遣または学生受入れを実施する「短期研修・研究型」の2区分。各区分には、2021年度に支援を希望するすべてのプログラムが対象の「学生交流創成タイプ（タイプA）」、2020年度の採択プログラムのうち2021年度も継続して支援を希望する「学生交流推進タイプ（タイプB）」がある。 支援内容は、協定派遣が奨学金月額6万円～10万円（留学先地域により異なる）、渡航支援金32万円（経済的に困窮した留学希望者に支給）。協定受入が奨学金月額8万円。ただし、支援内容は2021年度予算の成立を前提とし、予算成立後の支援となる。 2021年度プログラム募集の選考結果によると、「双方向協定型（協定派遣・協定受入）」はタイプAが17件、タイプBが72件、計89件を採択。「短期研修・研究型（協定派遣）」はタイプAが233件、タイプBが739件、計972件、「短期研修・研究型（協定受入）」はタイプAが112件、タイプBが70件、計182件を採択した。採択プログラムの総数は1,243件。 また、不採択プログラムのうち、「双方向協定型（協定派遣・協定受入）」は108件、「短期研修・研究型（協定派遣）」は120件、「短期研修・研究型（協定受入）」は201件が、タイプA追加採択の対象となった。追加採択では、採択プログラムの辞退や奨学金支給対象者の減少などで予算に余裕が見込まれた際に順次、繰り上げ採用（追加採択）が行われる予定。タイプBに不採択プログラムはなかった。 JASSOによると、採択学校数は合計266校（国立大67校、公立大29校、私立大131校、私立短大7校、高等専門学校28校、専修学校4校）。2021年4月1日から2022年3月31日までの間に留学を開始する学生への奨学金支給予定人数は、協定派遣が1万7,702人、協定受入が5,355人。JASSOのWebサイトでは、採択プログラム一覧も公開している。
