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高崎商科大、民間共同開発「育成型 ブレスト入試」導入

 高崎商科大学はカヤックと共同で、社会が求める能力と大学教育、高校教育を結びつける育成型新入試「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型」(ブレスト入試)を開発。2020年10月17日の商学部経営学科の入試に初めて導入する。

事例 企業×学校
総合型選抜 探究・ブレインストーミング型
  • 総合型選抜 探究・ブレインストーミング型
  • 高崎商科大学でのブレインストーミングのようす
  • カヤックのブレインストーミング(イメージ)
 高崎商科大学はカヤックと共同で、社会が求める能力と大学教育、高校教育を結びつける育成型新入試「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型」(ブレスト入試)を開発。来年春に卒業予定の高校3年生をおもな対象として、2020年10月17日の商学部経営学科の入試に初めて導入する。

 ブレスト入試は、文部科学省が推進する「高大接続改革」および「大学入試改革」を契機に、カヤック人事部と高崎商科大学が2019年6月から共同で開発を進めてきた新しいタイプの入試。従来の面接や筆記試験、プレゼンテーション試験とは異なり、高崎商科大学経営学科が求める常識にとらわれず柔軟な発想で未来を切り拓く人物像とその能力を評価することを目指している。特に「大学入試改革」において評価することが求められている「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」について明確に評価するべく、大学独自のポリシーのもと独自の評価方法の開発にいたったという。

 「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を大きく評価するため、ブレスト入試では、ブレストとその振り返りを行うワークを組み合わせた「ブレインストーミングプログラム」にて試験全体の65%の評価を、残りの35%を集団面接やペーパーテストで評価する。

 入学時の単なる試験ではなく、入学後の大学教育や社会・企業が求める資質能力の視点を反映させた入試であることが特長。常識にとらわれず柔軟な発想で未来を切り開く人材を見極め、経営学科の教育によって伸びる人材を見極めて評価することを目指す。

 また、従来の入試と異なり、合否に関わらず受験生全員にブレスト評価のフィードバックを実施。ブレインストーミングプログラムを通してみられた、「主体性(ドライバー資質)」「多様性(ラーニング資質)」「協働性(フォロワー資質)」「創造性(クリエイティビティ資質)」の4つの視点からの評価内容をフィードバックすることで、合否に関わらず受験者本人が自身の個性や強みに気付くことのできるヒントを提供する「育成型入試」にシフトした新入試の側面を兼ね備えている。

 ブレスト入試の募集定員は10名。10月1日から8日までの期間にエントリーを受け付け、10月17日に試験を実施する。合格発表は12月1日の予定。なお、エントリー受付開始に先駆け、9月26日にはブレインストーミング体験ワークショップが開催される。申込みおよび詳細は高崎商科大学Webサイトで確認のこと。

◆2021年度入学試験「総合型選抜 探究・ブレインストーミング型」
実施学部学科:高崎商科大学 商学部経営学科
入試区分:総合型選抜 探究・ブレインストーミング型
募集定員:10名(総合型選抜合計)
エントリー期間:2020年10月1日(木)~2020年10月8日(木)必着
試験日:2020年10月17日(土)
合格発表日:2020年12月1日(火)
《畑山望》

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