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プログラミング教育、小学校教員の73%が「不安」

 小学校教員の73.3%がプログラミング教育必修化に伴う変化に対して不安を感じていることが、LINEみらい財団の調査結果より明らかになった。年代別に見ると、教育実践の経験が比較的少ないと考えられる若い世代ほど不安を感じていた。

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プログラミング教育に対する不安感
  • プログラミング教育に対する不安感
  • 年代別のプログラミング教育に対する不安感
  • 教員の不安意識と教材・サービスの選定状況との関係
  • 教員の不安意識と授業の進め方・指導方法の決定との関係
 小学校教員の73.3%がプログラミング教育必修化に伴う変化に対して不安を感じていることが、LINEみらい財団の調査結果より明らかになった。年代別に見ると、教育実践の経験が比較的少ないと考えられる若い世代ほど不安を感じていた。

 プログラミング教育必修化に関する調査は、全国の20歳以上の小学校教員を対象に、プログラミング教育の準備状況やプログラミング教育に対する意識などを明らかにするために実施し、618(公立606、私立12)の回答を得た。調査結果をもとに、年代や教育現場における役割などさまざまな要因を掛け合わせ分析し、教員にヒアリングを行い考察を加えたうえで調査報告書として公開した。調査時期は2020年3月27日~3月28日。

 プログラミング教育への不安感に関する質問をしたところ、「とても不安を感じている」31.7%と「やや不安を感じている」41.6%の計73.3%の教員がプログラミング教育の実践に対して不安を感じていることがわかった。

 年代別に見ると、20歳~34歳の若手層で87.8%、35歳~49歳の中堅層で77%、50歳以上のベテラン層で61%が教育実践に不安を感じており、教育実践の経験が多いほど不安意識が薄れているようだ。

 プログラミング教育実践に対する不安感は、どのような要素と関係しているのだろうか。教員の不安意識と教材・サービスの選定状況との関係を明らかにするためにクロス分析を行った結果、教材・サービスを「見つけられている」と回答した教員の59.2%、「見つけられていない」と回答した教員の80.3%が教育実践に不安を感じていた。その差は21.1ポイントもあることから、具体的な教材・サービスの選定を支援することが教員の不安感払しょくにつながると考えられる。

 また、教員の不安意識と授業の進め方・指導方法の決定との関係についてクロス分析を行った結果、「決まっている」と回答した教員の52.6%、「決まっていない」と回答した教員の81%が授業実践に不安を感じていた。その差は28.4ポイントもあることから、プログラミング教育の具体的な授業内容の決定を支援していくことが極めて重要な課題だと言える。

 必要とされる教材・サービスに関する自由記述回答コメントの頻出語を可視化したWordcloudの結果では、「各学年、教科ごとの教材」「無料の教材」「出前授業」「教員の負担の回避」「児童が楽しく学べる」「教員に対する研修」「操作が簡単」などが求められていることがわかった。

 LINEみらい財団は、今後の展望として、各教員が置かれた役職・役割に応じた支援、教員の研修・学びの支援、教材・サービスの選定の支援、授業設計の策定支援に関する調査研究活動を行っていきたいとしている。
《工藤めぐみ》

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