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家庭でもAI先生「atama+」利用可能に…塾の新常態を支援

 atama plusは2020年7月9日、塾・予備校向けに、対面やオンラインで行う授業に加え、家庭や自習室などの学習時間にもAI先生「atama+」で学習できるサービスを提供開始したと発表した。

教材・サービス 授業
学校外で一貫した「atama+」の学習開始
  • 学校外で一貫した「atama+」の学習開始
  • 「atama+」3つの特徴
 atama plusは2020年7月9日、塾・予備校向けに、対面やオンラインで行う授業に加え、家庭や自習室などの学習時間にもAI先生「atama+」で学習できるサービスを提供開始したと発表した。すでに、能力開発センターや駿台予備学校などが同サービスを利用して学校外学習全体を支援しているという。

 atama plusは、ひとりひとりに学びを最適化する「atama+」と、生徒の学習姿勢や進捗などをリアルタイムに確認できる講師向けアプリ「atama+ COACH」を提供している。導入実績は、7月9日時点で、全国の塾・予備校1,900教室以上にのぼる。

 2020年2月末からは、「atama+」を自宅のパソコンやスマートフォンのブラウザ経由でも利用できるよう対応。塾・予備校が対面授業を自粛する間もオンライン授業を実施し、生徒の学びを継続できるようサポートしてきた。コロナ禍では、人との接触を避けるため、オンライン授業や家庭学習などを検討する人が増えつつある。

 そこでatama plusは、これまで対面やオンラインで実施してきた塾の授業時間内だけでなく、家庭や自習室での学習時間でも「atama+」を活用し、生徒の学校外学習を全面的に支援するサービスの提供を開始した。

 今回のサービス提供により、生徒は時間や場所の制約なく学習することが可能になる。いつ・どこで学習しても「atama+」の学習データは連動しているため、常に学ぶ教材や順番がひとりひとりに最適化された状態で学習できる。

 一方、生徒の学習姿勢や進捗などの学習データは、授業時間外の家庭や自習室での学習も講師向けアプリ「atama+ COACH」に蓄積される。講師は、「atama+ COACH」で生徒の授業時間外も含めた学習データを確認しながら、コーチングを行う。たとえば、「解説を読んでいない」といった学習姿勢についてのデータをもとに、学習の仕方をアドバイスしたり、習得にかかった時間や目標までの予測学習時間を見ながら授業時間外の学習計画を立てたりすることで、生徒の学校外学習全体をサポートすることが可能になる。

 今回のサービスは、すでに能力開発センターや駿台予備学校、城南予備校DUO、Z会グループの大学受験ディアロなど、多くのatama+導入塾・予備校が活用し、学校外学習全体を支援するコースを開始している。能力開発センターでは従来の「通塾コース」に加え、自宅で受講を完結できる「オンラインコース」を立ち上げた。塾の授業時間に限らず、「atama+」を使う生徒の学校外学習全体を支援することで、従来よりも効果的に、生徒の学習習慣の定着や成績向上に貢献できるという。

 この授業形態を受講する生徒からは「自宅での学習時間が2~3時間増えた」「1日の計画や目標を決めて勉強するようになった」、保護者からは「自宅受講でも先生がリモートで子どものつまずきや学習時間を把握して指導してくれる」などの声が届いている。
《工藤めぐみ》

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