iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で紹介する。
今回のゲストは、千葉明徳中学校・高等学校副校長の梅澤俊秀先生。「iPad導入から3年~ICT活用によって学校はどう変わったか~」と題して、6月3日に前編(Vol.231)、6月10日に後編(Vol.232)を公開した。梅澤先生の同番組への出演は、2017年9月に続き2回目。同氏は2016年、学内にICT推進委員会を立ち上げ、現在に至るまで導入と指導、実践に取り組んできた。
千葉明徳中学校・高等学校では2017年度からiPadの導入を開始し、2019年度には全校1人1台の環境が整った。すべての教室にプロジェクターを設置しているほか、Wi-Fi環境も全校に構築されている。前編では2017年から始まったICT導入の過程を説明。ICTと授業改革を結びつけ、ICT活用が教師主導から生徒主体となった変化について具体的に述べられている。また導入後数年を経過した現在における新たな実践の必要性、教師の意識の変化、教員研修の現状や問題点を克服する方向性が示されている。
後編では、教師による指導、価値観とICTの関係、新型コロナウイルスの影響を受けた休校への対応について述べられている。新型コロナウイルスによる休校では、教師のICTスキル向上、授業内容の見直し、「G Suite for Education」の活用が急速に進んだことなど、得たものも多くあったという。「ICT環境を構築してきたことが、結果的に新型コロナウイルスによる窮地を救った」と梅澤先生は語る。
番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では玉川大学の小酒井正和先生による「授業でつかえる!ツール活用講座」、後編では情報通信総合研究所の平井聡一郎先生による「コロナに負けない 3STEPオンライン授業(2)」を紹介する。
番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに232回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。
◆iTeachers TV【Vol.231】千葉明徳中学校・高等学校 副校長 梅澤俊秀先生
iPad導入から3年~ICT活用によって学校はどう変わったか~前編
◆iTeachers TV【Vol.232】千葉明徳中学校・高等学校 副校長 梅澤俊秀先生
iPad導入から3年~ICT活用によって学校はどう変わったか~後編