千葉県教育委員会は、「県立高校あり方検討会議」の全体会における意見のまとめを公表した。2026年10月22日付の資料で、理数系人材の育成や遠隔授業、多様な教育ニーズへの対応などについて整理。理数分野に関心の薄い生徒への働きかけや、学校を超えた学びを実現する遠隔授業の活用などを求める意見が盛り込まれている。
同会議は、県立高校の今後のあり方などについて、学識経験者や教育関係者から意見を聴くために設置。全体会は6月2日、7月3日、8月10日の3回開催し、学校施設の現状、県立高校改革推進プラン、進学指導重点校などを議題とした。
理数系人材の育成では、SSHの取組みを広げるだけでは、もともと理系が得意な生徒が集まり、理系を選ぶ生徒の増加につながらないとの指摘があった。募集枠の拡大や学科設置に加え、小中学校段階から理数科目への興味を育て、保護者の理解を得る必要性が示された。
具体的には、専門的な教員や研究に触れる機会、出前授業などの充実を提案。高校では、課題研究を指導する教員の育成や、探究学習を通じて理系への関心を高める支援を求めた。文系を選んだ生徒が理系への転換を希望した際に、単位制などを生かして対応できる柔軟な学習環境を望む意見もあった。
遠隔授業については、対面授業の代替として否定的に捉えられがちな点を課題にあげ、遠隔ならではの豊かな学びを教員や生徒、保護者に伝える重要性を指摘。異なる学校をつないだグループワークや探究学習など、オンラインの特性を生かす授業設計を求めた。
導入に向けては、学校間の時間割調整が大きな障壁になるとして、教育委員会主導で共通の時間枠を設定する案が示された。配信側と受信側の教員による情報共有と負担軽減、配信センターの人事・所属などの制度設計、オンライン指導に関する教員研修も論点となった。
このほか、学校の統合や配置は地域の実態や通学を考慮し、高校生自身が改革の議論に参加する機会を保障すべきとの意見があった。多様なニーズへの対応では、個別指導や基礎からの学び直しを重視し、学びの多様化学校で遠隔授業の単位認定を柔軟に組み込むことなどが提案された。








