2026年7月、東京都新宿区のクロス・マーケティンググループと大阪府吹田市の関西大学ビジネスデータサイエンス学部は、実データを使う演習科目の提供などを通じたデータ活用教育と次世代人材育成の連携協定を締結した。
同協定は、データ活用教育および次世代人材の育成に関するもの。クロス・マーケティンググループが実務で培ってきたマーケティングリサーチの知見を大学教育に生かし、学生が調査設計から分析、報告までを実践的に学ぶ環境づくりを進める。
2027年後学期からは、同社の知見を生かした実践型の演習科目を提供する予定だ。授業では、同社が強みとする国内最大級の1,600万人以上のパネル基盤を活用し、受講生がリサーチを通じて得たデータを自ら分析する。得られたデータから生活者のインサイトを読み解き、結果を報告するプロセスを通じて、ビジネスの現場で求められる「データに基づく意思決定力」と「生活者理解の視点」を身に付けた人材の育成を目指す。
締結後の具体的な取組みとして、ビジネスデータサイエンス学部でPBL(Project Based Learning、問題解決型学習)演習を実施する。クロス・マーケティンググループのリサーチ実務担当者が講師として参画し、講義とグループワークを組み合わせたアクティブ・ラーニング形式で進める。同演習は全15コマを予定し、グループディスカッションや発表を含む。内容は、マーケティングリサーチの基礎に加え、実査、分析、グループ発表などを想定している。学生が実データを扱いながら、調査の流れと分析の考え方を段階的に学ぶ構成となる。
このほか、次世代人材育成プログラムの実施や、これに資するそのほかの取組みも進めるとしている。両者は同協定の効果として、企業現場で即戦力となるマーケティング・データ人材の育成、実際のアンケート実査を通じた調査設計力・データ分析力の習得、大学教育と実務の接続による教育価値の向上を見込む。
クロス・マーケティンググループは、「データサイエンスとビジネスの融合を掲げる関西大学ビジネスデータサイエンス学部様との協定締結を大変光栄に思います。移り変わりが早く生活者のニーズも多様化する市場で新たな価値を創出していくには、生活者データからインサイトを導き出す力が重要です。当社の実践知を学びの場へ還元し、未来を切り拓く次世代人材の育成に貢献してまいります」とコメントした。
関西大学ビジネスデータサイエンス学部の鷲尾隆氏は、「クロス・マーケティンググループ様との連携により、最前線の実務に即した一気通貫のマーケティング演習が実現することを大変嬉しく思います。学生が実データを用いた調査設計から分析・報告までを主体的に体験することで、理論と実践が融合した『データに基づく意思決定力』を養い、社会に即戦力として貢献できる考動する次世代人材の育成に邁進していきたいと思います」と述べた。
クロス・マーケティンググループは、リサーチ・インサイト事業を起点に事業領域を広げてきた総合マーケティングソリューション企業グループ。IP領域やインフルエンサーマーケティングを含むデジタルマーケティング事業も展開している。生活者の「Why(なぜ)」の解明を通じ、マーケティングプロセスの戦略立案から実践までを一気通貫で支援してきた。
関西大学ビジネスデータサイエンス学部は、大阪府吹田市の吹田みらいキャンパスに置かれ、2025年4月に開設された。データサイエンスとビジネスの融合によって、企業や社会の課題解決をリードする高度専門人材の育成を目的とする。教育内容は、統計学、AI、プログラミングなどの基礎から、マーケティングや経営戦略への応用までを体系的に学修する構成。実践的なプロジェクト型教育や産学連携を通じて、データに基づく意思決定力と価値創造力を養い、変化の激しい時代に持続的な成長を実現できる人材の輩出を掲げている。







