認定NPO法人ReBitは2026年9月3日、小中学校の教員によるLGBTQに関する授業づくりをサポートする教材キット「Ally Teacher’s Tool Kit」のリニューアル版を公開した。教材はWebサイトから誰でも無料でダウンロードできるほか、学校の教員には教材キットが無料で郵送される。
「Ally Teacher’s Tool Kit」は、LGBTQに関する教員の授業づくりを応援する教材キット。2017年の公開以降、教材の発行部数は6万部、教材動画の再生回数は24万8,000回を超え、全国の多くの学校で利用されている。今回のリニューアル版では、性の多様性やLGBTQに関する最新の知見を踏まえ、教材動画や教員向けのハンドブックの内容を大幅にアップデート。学習指導案やワークシートに加え、新たに授業用スライドがダウンロード可能になった。教員は教材を手元に用意すれば、すぐに授業を行うことができるという。
学校でのLGBTQに関する教育・啓発は、2023年6月に「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律(通称:SOGI理解増進法)」が制定され、努力義務となった。また、2024年度からはすべての小学校の保健体育教科書、2025年度からはすべての中学校の道徳教科書に性の多様性が掲載されるなど、学校現場での取組みが広がっている。
ReBitが2026年に公開した調査によると、小学校教職員の96.9%が「就学前・小学校段階からLGBTQや多様な性について教え始める必要がある」と回答。一方で、「授業で教えたことがある」教職員は11.3%にとどまり、必要性を感じつつも授業実施には至っていない現状がうかがえる。
また、2025年の調査では、LGBTQの子供・若者の87%が過去1年間に差別的な言動を見聞きしており、特に10代の74.4%がSNSから見聞きしたと回答。学校で正しい知識を得る機会がないまま、多くの子供たちが差別的で誤った情報に接している状況がみてとれた。
「Ally Teacher’s Tool Kit」は、「どのように伝えたらよいかわからない」「多忙な中で授業準備の時間を十分に確保できない」といった教員の声に応え、授業に必要な教材をセットで提供。教員向けハンドブックや教材動画を通じて、授業を行ううえで必要となる知識を学ぶこともできる。
関連イベントとして、2026年9月24日と25日の午後3時30分より、全国の小中学校の教員を対象に、リニューアル版を活用した授業づくりのポイントを体験的に伝える授業体験会をオンラインで開催する。参加は無料で、事前の申込みが必要。
このほか、ReBitでは教職員がLGBTQについて学び、安全な学校環境や相談体制を整えるための支援ツール「Ally Teacher’s Tool Kit:安心な学校をつくろう編」も無料公開している。研修動画やハンドブック、ポスターなど17種類の資材を収録しており、Webサイトからダウンロードできるほか、学校の教員には製品パッケージを無料で送付している。
◆授業体験会
【小学校高学年で授業しよう編】
日時:2026年9月24日(木)15:30~16:30
【中学校で授業しよう編】
日時:2026年9月25日(金)15:30~16:30
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料
参加対象:教育委員会・小学校・中学校の先生・学校の授業や研修でAlly Teacher's Tool Kitを活用する人
アーカイブ配信:限定公開の動画の申込者全員へ後日アーカイブ配信
申込方法:申込フォームより受け付ける(アーカイブ配信も申込みが必要)













