大学入試センターは、高校関係者向けに開催した「大学入学共通テスト説明協議会」のアーカイブ動画をWebサイトで公開している。この記事では、「大学入学者選抜の最新動向について」と題した動画で説明された2027年度(令和9年度)の大学入学者選抜実施要項のおもな変更点を紹介する。
2027年度の大学入試では、総合型選抜や学校推薦型選抜について、評価方法の見直しが行われる。これは、2026年度選抜で一部の大学が2月1日より前に実施する個別学力テストの配点を著しく高くするなど、実質的に一般選抜を前倒ししたような事例があったためだ。
今回の見直しでは、総合型選抜・学校推薦型選抜で、原則として面接を組み合わせた評価を行うことを必須とした。面接には、ディベートや集団討論、プレゼンテーション、口頭試問、オンラインによる面接なども含まれる。
ただし、非公募型で、合格した場合に必ず入学することを確約する指定校推薦や附属高校からの推薦については、大学の判断で面接を行わないことも認められる。また、2026年度(令和8年度)時点で実施しており、2027年度(令和9年度)からの面接導入が難しい選抜区分については、2029年度(令和11年度)選抜までに面接を導入するための経過措置が設けられる。
このほか、総合型選抜では、入学希望理由書など、志願者本人が記載する資料の活用を必須化。2月1日より前に個別学力テストを実施する場合についても、高校での基礎的な学習成果を問う範囲にとどめ、面接など、ほかの評価方法とバランスの取れた配点とするよう大学に求めている。各大学には、アドミッション・ポリシーとの関係を踏まえ、評価方法ごとの配点割合を公表することも求められる。
同動画では、受験生の健康状況や不測の事態への配慮についても説明された。健康上の理由による欠席日数がある場合は、志願者が不利益を被らないよう慎重に対応することを求めているほか、事件・事故、痴漢被害などで試験に遅刻した受験生について、試験時間の繰り下げや追試験、別日程への振替など、柔軟に対応するよう大学に周知している。
2027年度(令和9年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト説明協議会は2026年6月23日と26日、高校教員や教育委員会の高校担当など、全国の高校関係者を対象にオンラインで開催された。
アーカイブ動画は全5本あり、「Web出願手続きについて」「受験案内」「受験上の配慮案内」などの説明動画も公開している。












