岡山大学は2026年6月25日、「2027年度入学生からの授業料適正化」の方針を公表した。2027年4月以降の入学生を対象に授業料を改定し、教育・研究環境の充実や学生支援の強化に充てる。在学生の授業料は据え置く。
岡山大学は、世界と伍し地域の中核となる研究大学を目指す「岡山大学研究大学宣言」の実現に向け、教育研究水準や学生生活を含めた「高付加価値」で選ばれる大学づくりを推進している。将来にわたって質の高い教育・研究環境を維持・向上させるため、学内外の関係者との意見交換やWebサイトに寄せられた意見を踏まえ、学生のための教育費用を安定的に確保するため、授業料適正化の方針を決定した。
授業料は、日本人学生の場合、学士課程で現行の年額53万5,800円から64万2,960円へ改定。博士前期課程(修士課程、専門職学位課程を含む)については、2031年度入学生から学士課程と同額へ改定する。一方、在学生や日本人学生の博士後期課程と法務研究科専門職学位課程については据え置く。留学生は全課程を対象に、53万5,800円から133万9,500円へ改定するが、現在在学中の留学生が学内進学する場合には現行額を適用する。
大学は3月27日以降、学内外の関係者との意見交換やWebフォームによる意見募集を実施。「既存学生への影響を最小限にしてほしい」「価格競争力の低下による留学生の急減への不安感が大きい」「留学生への支援を充実すべき」といった意見を踏まえ、制度内容に反映した。
授業料改定によって得られる財源は、図書・電子ジャーナルの充実、国内外での研修・実習支援、学生福利施設の整備、メンタルサポートやキャリア支援の強化につなげるとしている。また、留学生向けの国際サポートセンター(仮称)の新設や、チューター制度の充実、海外からの学費等の決済手段の多様化・利便性向上などに活用するとしている。
また、学生への経済的支援も拡充する。全学生を対象に成績優秀者向け奨学金を創設するほか、高等教育の修学支援新制度の対象となる日本人学生については、授業料改定によって自己負担額が増えないよう授業料増額分を大学が減免する。留学生向けには、成績優秀な博士課程学生への教育研究活動支援や、学部英語学位プログラム「グローバル・ディスカバリー・プログラム」の学生に対する授業料減免や奨学金給付を実施し、経済的理由によって進学や留学の機会が損なわれないよう支援を強化するとしている。









