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保育人材白書2026、人材不足の要因は条件と場のずれ

 明日香は2026年6月15日、保育人材の現状と課題を分析した「保育人材白書 2026 ~少子化時代の保育キャリア~」を発行した。現役・潜在保育士らへの大規模調査をもとに、深刻な人材不足の構造的要因を可視化。多様化するニーズに対応した雇用モデルの構築など、2026年以降の戦略として5つの具体的提言をまとめている。

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保育人材白書2026
  • 保育人材白書2026
  • 保育士の登録者数と従事者数の推移
  • 現役保育士の課題
  • 現役保育士が今後希望する働き方

 明日香は2026年6月15日、保育人材の現状と課題を分析した「保育人材白書 2026 ~少子化時代の保育キャリア~」を発行した。現役・潜在保育士らへの大規模調査をもとに、深刻な人材不足の構造的要因を可視化。多様化するニーズに対応した雇用モデルの構築など、2026年以降の戦略として5つの具体的提言をまとめている。

 わが国の出生数は2024年に約68.7万まで減少し、合計特殊出生率も1.20と過去最低を更新した。一方で、2025年4月施行の育児・介護休業法改正や、2026年度から本格実施予定の「こども誰でも通園制度」など、保育を取り巻く制度は大きな転換期を迎えている。こうした変化にともない、保育サービスには短時間利用やスポット利用、園外での支援といった多様な形態でのニーズが顕在化している。

 同白書は、明日香が運営する「子ねくとラボ」が実施した2つの大規模インターネット調査に基づいている。調査Aは、現役保育士108人と潜在保育士93人を対象に2025年12月1日から11日に実施した「保育士の多様な働き方・キャリアパス調査」。調査Bは、直近1年以内にWebやAIなどで求人を探した経験がある保育士107人を対象に2025年12月1日から2日に実施した「AI時代の保育人材の求人活動に関する実態調査」だ。

 調査の結果、保育士登録者約179万のうち、現場で従事しているのは約68万にとどまり、潜在保育士は約111万と推計されることがわかった。就業を希望しない理由は「賃金が希望と合わない」(47.5%)が最多で、「他職種への興味」(43.1%)、「責任の重さ・事故への不安」(40.0%)が続いた。現役保育士の課題では「給与が低い」(38.0%)と「労働時間が長い」(37.0%)がほぼ同水準で並び、定着には両面の改善が必要な状況が浮き彫りになった。

 働き方へのニーズも多様化しており、現役保育士の25.0%が「正規職員(短時間勤務)」を希望している。復職に関心がある潜在保育士の条件も「短時間勤務が可能であれば」(51.2%)が最も多い。また、現役保育士の88.8%が「一時預かり施設」や「放課後児童クラブ」など、保育所以外の場での勤務に関心を示している。求職活動におけるAI活用も進んでおり、95.3%が生成AIに相談した経験をもち、給与以上に「職場の雰囲気」を知りたいと考えていることがわかった。

 同白書では、人材が「集まり」「定着し」「移れる」仕組みを構築するための5つの提言を行っている。具体的には、ライフステージに応じて働き方を変えられる「辞めなくてもよい雇用サイクル」の創出、地域全体での人材配置モデルの整備、短時間勤務者にも公平な待遇改善の設計を求めている。さらに、ICT導入による事務負担軽減や動画による「学びあいの仕組み」の整備、公式サイトでの雰囲気やキャリアパスといった定性的な情報発信の重要性を提案している。同白書は子ねくとラボのWebサイトより無料でダウンロードできる。

《吹野准》

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