京都市と成基は、メタバースを活用した不登校児童生徒支援事業「オンラインの居場所」の2025年度(令和7年度)実施状況を公表した。登録者105人に支援を提供し、メタバース教室への平均出席率は57.7%となった。
同事業は、京都市が成基に委託し、1年ごとに契約を見直しながら段階的に発展させてきた。2024年度(令和6年度)は「オンラインの居場所」の実証研究として安心して過ごすことができる支援モデルを構築。2025年度は学習プログラムや保護者支援の充実、オンラインからリアルへの接続を具体化するなど、前年度の成果をもとに本格実施した。
近年、全国の不登校児童生徒数は増加を続け、直近5年間で約2倍となった。また、不登校児童生徒のうち、学校内外の機関などにおいて専門的な相談・指導を受けていない児童生徒は約40%に及び、支援につながっていない層の存在が課題となっているという。また京都市においては、直近5年間で小中学校の不登校児童生徒数・割合は増加傾向が続いているという。
同事業では、児童生徒が自分の状況に応じて多様な支援につながることができるモデルを構築し、オンラインを活用した居場所の提供を通じて、社会との接続を段階的に支えることを目的としている。
登録者105名に支援を提供し、延べ出席児童生徒数は1,471人、平均出席率は57.7%となった。出席した児童生徒へのアンケート(4点満点)では、授業の楽しさで平均3.63点、わかりやすさで平均3.61点と高い評価を得ており、安心して登校できる学びの場として機能していることが確認された。
子供への支援と並行し、保護者を対象とした「保護者の会 WithOne」を開催した。不登校への理解を深める学習会と、保護者同士が経験や思いを共有する座談会を組み合わせて実施し、全6回で延べ418名が参加した。参加者の心理的孤立が和らぎ、前向きな意識の変化が起こるなどの効果が確認されたという。











