東京都教育委員会は2026年3月26日、2026年度から本格始動する「都立学校における部活動の特別強化プロジェクト」と、中学校を中心とした部活動改革に関する推進計画を発表した。
「都立学校における部活動の特別強化プロジェクト」は、スポーツや文化・芸術分野で高い成果が見込まれる都立高校の部活動を「Premiere Club(プレミアクラブ)」に指定し、実績に応じてTier1からTier3の3区分で重点的に支援する。支援内容は、専門指導者の派遣やメンタルケアといったソフト面に加え、施設の人工芝化や備品購入などのハード面に及ぶ。
Tier1は、プロとの連携が期待できる団体競技・分野で全国大会出場が期待される部活動、Tier2はそれ以外の競技・分野で全国大会出場など実績のある部活動を対象に、都教育委員会が直接指定する。いずれも指定期間は5年間。Tier3は申請のあった部活動の中から、過去複数年にわたり都大会などで実績が認められる部活動を対象に、3年間支援する。
今回、Premiere Club指定部活動に指定されたのは、40校54部。Tier1は、城東(硬式野球)、日野(硬式野球)、東大和南(男子バスケットボール)、目黒(女子バスケットボール)、上野(男子バレーボール)、駒場(女子バレーボール)、府中西(ラグビー)、東久留米総合(男子サッカー)、東大和(女子サッカー)、片倉(吹奏楽)、杉並(吹奏楽)の11部活動が指定された。
Tier2は、足立新田(相撲)、東(弓道)、小松川(ローイング)、八王子桑志(自転車競技)、王子総合(フェンシング)、国立(少林寺拳法)、農芸(馬術)、狛江(ダンス)、井草(書道)、千早(演劇)の10部活動。
また、Tier3では、33部活動が指定された。このうち駒場高校は体操競技、女子バスケットボール、男子サッカー、水泳の4部活動が選ばれ最多。スポーツ系以外では、白鷗高校(競技かるた/百人一首)や桜修館中等教育学校(科学)、豊島高校(吹奏楽)なども含まれている。
一方、中学校を中心とした部活動改革では、これからの部活動の在り方を示す「部活動改革および地域クラブ活動の推進等に関する総合的なガイドライン」と、その具体的な実行プランである「東京都における中学校の部活動改革に関する推進計画」を公表。2026年度~2031年度までの6年間を改革実行期間と位置付け、生徒の活動機会の確保と教員の働き方改革の両立を目指す「東京モデル」の着手・実践に取り組む。
地域クラブ活動への移行にあたっては、生徒が安心して活動できる環境を整えるため、東京都独自の「地域クラブ活動に関する認定制度」を構築するほか、指導者の確保に向けて「人材バンク」を充実させ指導の質と安全性を高める計画だ。また、質の担保の一環として、熱中症対策ガイドライン(追補版)や、各競技における重大事故防止のためのガイドラインも一部改訂のうえ公表している。










