教育AI活用協会は2026年1月14日、学校現場で柔軟に活用可能な小学生向けの「生成AIリテラシー」動画教材(全5本)を公開したと発表した。生成AIの仕組みや特性を理解し、情報を鵜呑みにせずに判断しながら安全かつ適切に活用する力を育むことを目的としている。
生成AIは、学習支援や表現活動を広げる可能性をもつ一方で、誤情報をもっともらしく出力することや、個人情報・著作権への配慮が必要であるなど、利用上の課題も指摘されている。特に小学校段階では、発達段階を踏まえた丁寧な導入と体験を通した理解の形成が重要だ。
同教材は、文部科学省が示す生成AI利活用の考え方を踏まえ、「生成AIそのものを学ぶこと」「正しい使い方・向き合い方を学ぶこと」の2点に重点を置き、生成AIに振り回されるのではなく、道具として適切に扱う姿勢を身に付けることを目指して設計している。
全5本の短編動画(各5~10分程度)で構成され、授業導入・学級活動・家庭学習など、学校現場で柔軟に活用可能。基礎理解から応用まで、段階的に学べる構成となっている。
動画視聴で要点を押さえたうえで、簡単な体験活動を行い、最後に確認テスト等で理解を確かめる構成とすることで、学びの定着を支援する。なお、授業で活用できる確認テストも、今後提供予定だという。同教材は小学生全般での活用を想定しているが、説明や事例はおもに小学3年生程度の理解段階を想定して設計されている。
第1回「生成AIってなんだろう?」では、生成AIとは何かを、日常生活の身近な場面と結び付けながら紹介する。「人が考えているの?」「どうして答えが返ってくるの?」といった素朴な疑問を入り口に、生成AIを特別な存在ではなく便利な道具として捉える視点を育てる。
第2回「どう動く?生成AIのしくみ」では、生成AIが、たくさんの情報をもとに「もっともらしい答え」を作っていることを解説する。必ずしも正解を出しているわけではない点に触れ、結果をそのまま信じず、確かめることの大切さを学ぶ。
第3回「『本当かな?』を忘れない」では、生成AIが誤った情報や偏った内容を出すことがある点を取り上げる。情報を受け取る際に「本当かな?」と立ち止まって考える姿勢を身に付け、情報を見極める力を育てる。
第4回「教えちゃいけないこと、考えなきゃいけないこと」では、個人情報の入力や著作権など、生成AIを使う際に注意すべきルールやマナーを具体例とともに解説する。自分や他者を守るために、どのような点に気を付けるべきかを考える。
第5回「生成AIとの正しいつきあい方」では、生成AIを学習や表現活動に生かす場面を紹介しながら、人が考えることの大切さを改めて確認する。生成AIを「答えをくれる存在」ではなく、考えを広げたり、工夫を助けたりするパートナーとして活用する視点を身に付ける。
申込みは、同協会のWebサイトのフォームより受け付ける。申込者には視聴用リンクが送られる。
教育AI活用協会は今後、学校現場での活用事例を収集しながら効果検証を行い、より扱いやすく、学びにつながる教材へと継続的にアップデートしていく予定としている。







