文部科学省は2025年12月5日の有識者会議で、自治体ごとに実施している教員採用1次筆記試験の共同実施に向けた日程案を提示した。2027年度からの導入を目指しており、初年度は2027年5月8日、6月12日、7月10日の3日程を設定する案が示された。
現行の教員採用試験は、各都道府県・指定都市の教育委員会が独自に問題作成や出願・運営を行い、複数自治体を志望する受験者はそれぞれ申し込み、受験する必要がある。共同実施案には現在、約51自治体が参加を表明しており、一度の試験で複数自治体への併願が可能になる見込みだ。
2027年度は、第三者機関が作成した問題を活用し、従来どおり各教育委員会が運営する「共通問題配布方式」を導入する予定。導入自治体では、作問負担の軽減や試験内容の質向上、二次選考での人物・実践力重視といった丁寧な選考が進む効果が期待されている。
初年度は2027年5月8日、6月12日、7月10日の3日程とする予定で、いずれも土曜日。日程案は12月5日に開かれた有識者会議「教職課程・免許・大学院課程ワーキンググループ(第3回)」の会議資料として提示された。








