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文化服装学院と藤村女子、教育協定で未来の進路選択を支援

 2025年10月20日、藤村女子中学・高等学校と文化服装学院が教育連携に関する協定の調印式を3月7日に行ったと発表した。協定は、中学生・高校生の進路選択の意識改革を促し、文化服装および藤村女子における教育の活性化を図ることを目的としている。

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文化服装学院校舎ロビーにて撮影。文化服装学院・相原幸子校長(左)と藤村女子・高橋あゆち理事長(右)
  • 文化服装学院校舎ロビーにて撮影。文化服装学院・相原幸子校長(左)と藤村女子・高橋あゆち理事長(右)
  • 文化服装学院・相原幸子校長
  • 藤村女子・高橋あゆち理事長

 2025年10月20日、藤村女子中学・高等学校と文化服装学院が教育連携に関する協定の調印式を3月7日に行ったと発表した。協定は、中学生・高校生の進路選択の意識改革を促し、文化服装および藤村女子における教育の活性化を図ることを目的としている。

 文化服装学院は​2023年に創立100周年を迎え、日本初の服飾教育専門学校としてファッションデザイン、アパレル技術、ファッションビジネスなどの多岐にわたる専門課程を提供してきた。これまでに30万人以上の卒業生を輩出し、高田賢三、山本耀司、コシノジュンコなど、世界的に著名なファッションデザイナーが学んだ学校として知られている。

 相原幸子校長は、「勉強ができないからといって専門学校に来るわけではない。医学部や東大、4年制大学を卒業してから入学する生徒もいる」と述べ、「なんとなく大学に行くよりも、好きなことを突き詰めることの方が強さになり、長く続けられる原動力となり、そういう価値観、人材が一般企業でも通用すると思っています」と語った。

 また、藤村女子の高橋あゆち理事長は、「高校の進路指導では4年制大学が勧められる傾向があるが、『どこへ行くかではなく、どう生きるか』が大切」と強調し、さまざまな高等教育機関と連携することで生徒が早い段階で興味や適性を見つける機会が増えると述べた。

 藤村女子は、特に「英語」「デジタル」「アート」を共通言語とした学校改革を通じ、生徒たちのキャリア形成とスキルアップを目指している。生成AIの時代において、これら3つの分野は必須スキルとされ、生徒の可能性を広げることが狙いだ。

 今回の協定により、授業や文化祭などの実践の場で文化服装学院の専門学生の協力を得ることで、生徒たちが「好き」を社会とつなぐ経験を積む機会が増える。また、スペシャリストを目指す学生にとってもアウトプットの機会となり、次世代の創造的学びの深化が期待される。

《風巻塔子》

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