千葉県市原市は、2025年4月から開始している保護者向けのフリースクール利用料の補助に加えて、フリースクールの運営費の補助を開始する。2025年9月中に開始予定。
市原市はこれまで、不登校の兆候が見られる子供を受け入れる教室「つなぐルーム」の設置など、児童生徒の安心できる居場所づくりを推進してきた。今回の施策は、すべての子供のウェルビーイングをさらに推進するため、フリースクールの継続的運営や、市内フリースクールの学びの質の向上を図ることで、子供の多様な「学びの選択肢」の充実を目指すものである。
市原市は市内フリースクールの運営や開設に係る経費を補助することを決定した。具体的には、運営に係る経費として人件費、維持管理費、研修費や講師謝礼などが含まれる。また、開設に係る経費として工事費や備品購入費も補助対象となる。これにより、フリースクールの運営がより安定し、質の高い教育環境が提供されることが期待される。
当初予算額は1,844万4,000円であり、補助対象者が運営する市内に所在する民設・民営の通所型フリースクールであることが要件となる。また、サポートプランを作成し、学校や保護者と共有することも求められる。補助の開始時期は2025年9月中を予定している。
保護者向けのフリースクール利用料の補助はすでに開始しており、市原市立小学校又は中学校に在籍し、フリースクールを利用する(オンラインを含む)不登校児童生徒の保護者に、フリースクールの利用料を補助する。この補助は、不登校児童生徒ごとに月額2万円を上限として提供される。申請に係る児童生徒が不登校児童生徒に該当し、在籍する学校において校長により指導要録上出席扱いとされていることが補助要件となる。