「日本スタートアップ大賞2025」の表彰式が2025年8月26日に開かれ、日本スタートアップ大賞(内閣総理大臣賞)をTelexistence、日本スタートアップ優秀賞(経済産業大臣賞)をWHILL、大学発スタートアップ賞(文部科学大臣賞)をアクセルスペースホールディングスが受賞した。
日本スタートアップ大賞は、次世代のロールモデルとなるような、インパクトのある新事業を創出した起業家やスタートアップを表彰することにより、社会全体の起業・チャレンジに対する意識の高揚を図ることが目的。2025年は、計230件のスタートアップ企業から応募があり、有識者からなる審査委員会の選考を経て、受賞企業を決定。8月26日に表彰式を開いた。
受賞企業は、日本スタートアップ大賞(内閣総理大臣賞)がTelexistence、日本スタートアップ優秀賞(経済産業大臣賞)がWHILL、農業スタートアップ賞(農林水産大臣賞)がリージョナルフィッシュ、大学発スタートアップ賞(文部科学大臣賞)がアクセルスペースホールディングス、医療・福祉スタートアップ賞(厚生労働大臣賞)がファストドクター、国土交通スタートアップ賞(国土交通大臣賞)がTerra Drone、情報通信スタートアップ賞(総務大臣賞)がRevComm、防衛スタートアップ賞(防衛大臣賞)がSynspective、審査委員会特別賞がSHEとユニファ。
このうち、日本スタートアップ大賞に選ばれたTelexistenceは、AIによる自律的な制御と人の遠隔操作を組みあわせた自社開発の多間接ロボットをおもに小売・物流法人顧客向けに提供。商品陳列などを担うオペレーションサービスを通して、人手不足の解決に貢献している。表彰式では、石破茂総理が「社会的にもインパクトのある新事業を創り出された、次世代のロールモデルとなる、大賞にふさわしいスタートアップ」と評価した。
日本スタートアップ優秀賞は、近距離モビリティで、誰もが自由に移動できるインクルーシブな社会の実現を目指すWHILLが受賞。大学発スタートアップ賞には、短期・低コストの衛星開発を進め、民間の衛星利活用を促進する取組みを行うアクセルスペースホールディングスが選出された。同社は、東京大学の中須賀研究室と東京工業大学(現東京科学大学)の松永研究室による超小型衛星「キューブサット」の研究開発の成果をもとに2008年に起業したアクセルスペースを前身としている。