文部科学省は2025年7月14日、2025年度(令和7年度)「日本語教員試験」の出願受付を開始した。8月22日までオンラインシステムにて出願を受け付ける。試験は、11月2日に全国9か所で実施される。
日本語教員試験は、2024年(令和6年)4月に施行された「日本語教育の適正かつ確実な実施を図るための日本語教育機関の認定等に関する法律」に基づき、「認定日本語教育機関」で日本語教育課程を担当する「登録日本語教員」になるために必要な国家資格試験。日本語教育を行うために必要な知識および技能を有するかどうかを判定するために行われる。
受験資格について、年齢、学歴、国籍などの条件は不問。試験は基礎試験と応用試験で、「登録日本語教員 実践研修・養成課程コアカリキュラム」の養成課程コアカリキュラムにおける必須の教育内容から出題される。分野別の専門性に関する詳細な知識等については、日本語教員試験では問わない。
出願期間は7月14日から8月22日まで。日本語教員試験システムにて、オンラインで受け付ける。なお、試験の公式サイトには願書申請操作マニュアルも掲載されており、アカウント作成から受験者情報の登録、願書提出まで一連の流れを確認することができる。
試験日は11月2日。会場は、北海道・北海道大学(札幌キャンパス)、東北・東北学院大学(五橋キャンパス)、関東・東京大学(駒場キャンパス)および電気通信大学、中部・愛知学院大学(名城公園キャンパス)、近畿・桃山学院大学、中四国・岡山大学(津島キャンパス)、九州・佐賀大学(本庄キャンパス)、沖縄・琉球大学(千原キャンパス)の、全国9か所が設定されている。結果通知は12月12日の予定。
なお、現職者などに対しては、条件に応じて講習の受講等により、基礎試験、応用試験、実践研修が免除される経過措置を設けている。その場合であっても、試験に出願し、免除資格の確認を経たうえで合格証書を入手する必要があるため、よく確認のうえ忘れずに手続きしてほしい。
受験料は通常(基礎試験および応用試験)1万8,900円。試験免除を受ける場合は、基礎試験免除(免除資格の確認および応用試験受験料)1万7,300円、基礎試験および応用試験の双方の免除(免除資格の確認手数料)5,900円。それぞれの費用には合格証書発行手数料が含まれる。
文部科学省のWebサイトでは、日本語教員試験の実施要項や、試験の出題内容およびサンプル問題を掲載している。