日本科学未来館は2025年4月16日、企業や大学などの最先端の研究開発や製品・サービスに関する「実証実験公募プログラム」の第2回募集を開始した。未来館を実証実験のフィールドに、一般市民からのフィードバックを開発に役立てる取組みで、第1回はロボットやAIクローンなどが採択された。
日本科学未来館「実証実験公募プログラム」は、第1回公募を2024年11月に実施。ロボットやAIクローンなどのデジタル技術を活用した先進的な実証実験を7件採択した。東京大学大学院工学系研究科特任助教でAIロボット協会CTOの松嶋達也氏は「遠隔操作とロボット基盤モデルを組み合わせたサービスロボティクスのスケール化に関する実証」、東京藝術大学美術学部 先端芸術表現科教授である古川聖氏は、「スマートフォン用ソフトウェア<空間楽器>による多様な人々と社会を結ぶアート手法の検証」を提案し、それぞれ採択された。
ほかにもソニーグループやJALデジタル、NTTコミュニケーション科学基礎研究所、NHKグローバルメディアサービスなどから応募があり、子供型見守りロボットや生成AI技術を用いたユニバーサルガイドアプリなど、最先端技術・サービスが採択された。
第2回公募の締切りは6月20日正午まで。対象は、日本国内で法人格を有する企業、団体、大学・研究機関などで、その構想を実現するために自立して実証実験などを推進できる組織に限る。実施にかかる費用はすべて提案者の負担となる。公募説明会は、5月16日に現地とオンラインで開催される(現地参加は施設見学も)。申込みは5月15日午後5時まで。
◆日本科学未来館実証実験公募プログラム
募集期間:2025年4月16日(水)13:00 ~6月20日(金)12:00
提案者:日本国内で法人格を有する企業、日本国内の大学、研究機関など。提案者はその提案を実現するために実証実験等を推進する立場にあること。
費用:実施にかかる費用はすべて提案者の負担
実施規模:以下の3つを満たすものが対象
・契約日より2026年9月末日までの約1年間に完結するもの
・契約日より2026年9月末日までの約1年間に完結するもの
・参加者の実験参加時間は原則30分以内となるように設計されるもの
【公募説明会・施設見学】
日時:2025年5月16日(金)15:00~16:30
会場:日本科学未来館 7階コンファレンスルーム 金星(東京都江東区青海2-3-6)
会場:現地、オンライン(施設見学は現地参加のみ)
申込締切:2025年5月15日(木)17:00
申込方法:お問い合わせフォームより申し込む
※件名を“「実証実験公募プログラム」公募説明会への申込”とし、所属・参加人数・現地orオンラインを記載