2025年3月11日、文部科学省は東日本大震災から14年を迎えるにあたり、震災で犠牲になった人々への哀悼の意を表明するとともに、被災地の復興に向けた取組みを続ける意向を示した。また、日本時間の3月13日午前8時48分に、宇宙飛行士の大西 卓哉氏が米国クルードラゴン宇宙船15号機で国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げ予定であることなどが発表された。
文部科学省は、東日本大震災から14年を迎えるにあたり、犠牲者への哀悼の意を表明するとともに、被災地の復興に向けた取組みを継続する意向を示した。2024年12月には、あべ文部科学大臣が福島県を訪問し、東京電力福島第一原発や廃炉創造ロボコンを視察した。文部科学省は、地域の実情を踏まえた教育環境の整備や復興支援を進める方針である。
一方、日本人宇宙飛行士の大西 卓哉氏が、米国クルードラゴン宇宙船15号機に搭乗し、3月13日にISSへ向けて打ち上げられる予定である。大西氏は、日本人として3人目のISS船長(コマンダー)に就任し、ライフサイエンス研究などのさまざまなミッションを行う予定だ。日米首脳共同声明でも取り上げられたこの打ち上げは、両国の宇宙協力の一環として注目されている。
さらに、フルブライト奨学金を受けて米国に留学中の日本人学生への送金が一時停止していることについて、文部科学省は米国大使館に事実関係の確認と説明を求めた。技術的なトラブルが原因とされ、文部科学省は一時的に立替え送金を行うよう要請し、3月7日に送金が再開されたと報告を受けたとしている。文部科学省は、今後も日本人留学生への影響を注視し続ける方針である。
また、3月10日付けで新たに任命された中央教育審議会の委員について、あべ文部科学大臣は、地方や若い世代の視点を取り入れることを目的に、30代の女性2人や大学の学長5人を含むダイバーシティーのある体制を整えたと説明した。これにより、教育過程の基準や高等教育制度のあり方についての審議が進められることが期待されている。