バイテク情報普及会は、持続可能な農業と植物バイオテクノロジーの理解を促進するため「第9回高校生科学教育大賞」の支援対象校を2025年5月30日まで募集する。最優秀賞または優秀賞に選ばれた学校には、1校あたり100万円を上限として、申請された活動費用の一部または全額の支援を行う。
同賞は、持続可能な農業の実現や食料の安定供給に貢献するバイオテクノロジーの重要性を広く理解してもらうために、2017年に設立された。次世代を担う高校生に「持続可能な農業」と「植物バイオテクノロジー」について深く学び、考えるきっかけを提供することを目的としている。2024年の第8回では、京都府立桂高等学校が最優秀賞を受賞し、申請額の全額である80万円の活動費用が支援された。
今回の募集では、農業と植物バイオテクノロジーへの理解を深める研究活動や、遺伝子組み換え作物・ゲノム編集食品に関するサイエンスコミュニケーション活動の計画・アイデアをもつ高校からの応募を歓迎する。高校生の自由な発想を大切にしており、生徒自身による企画・応募も期待している。
募集対象は、高等学校および高等専門学校における学校行事や部活動などの科学活動。生徒自身または一般消費者の「持続可能な農業」や「植物バイオテクノロジー」への理解を促進するような、実現可能で具体的な研究やサイエンスコミュニケーション活動を支援する。
支援内容は、最優秀賞(1校)、優秀賞(複数校)に選ばれた学校に対し、申請された活動費用の一部または全額を支援する。1校あたり100万円を上限とし、申請額より減額して支給される場合がある。活動費用には、実験、調査、専門家派遣、施設見学、交通費、書籍購入、報告のための学会参加費などが含まれる。
選考は、バイテク情報普及会の会員企業および選考委員会によって行われる。応募方法は、特設Webページより指定の申込書をダウンロードし、活動計画および支援金の使用方法等を記載のうえ、メール添付にて提出する。応募締切は2025年5月30日。受賞校には2025年7月上旬ごろに通知され、バイテク情報普及会のWebサイト上でも発表される。
なお、バイテク情報普及会は、植物科学やバイテク作物の開発企業で構成する国際組織「クロップライフ・インターナショナル」傘下の任意団体で、2001年に設立された。持続可能な農業の実現や食料の安定供給への貢献を念頭に、サイエンスベースで透明性ある許認可システムの構築を支援する活動や、幅広いステークホルダーにバイオテクノロジーの重要性を理解してもらうための広報活動を行っている。
◆第9回 高校生科学教育大賞
募集対象:高等学校および高等専門学校における学校行事や部活動などの科学活動
締切:2025年5月30日(金)23:59
応募方法:特設Webページより申込書をダウンロードし、メール添付にて提出する