増進堂・受験研究社は2025年3月29日、英語教員向けにCLIL(内容言語統合型学習)をテーマとしたオンラインセミナーを開催する。セミナーでは、上智大学文学部英文学科教授で日本CLIL教育学会会長の池田真氏を講師に迎え、CLILと認知負荷理論を組みあわせた学習アプローチを紹介する。
CLILは、欧州の複言語・複文化主義を背景にした教育手法で、日本でもその有効性が注目されている。特に「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業として、新学習指導要領で重要視されている。2025年1月に実施された大学入学共通テストでは、「思考力・判断力・表現力」を問う出題が多く、CLILの活用が期待されている。
セミナーでは、池田氏がCLILと認知負荷理論を用いて共通テストを読み解く方法を解説する。認知負荷理論は、オーストラリアの教育心理学者ジョン・スウェラーによって提唱された理論で、学習者が効果的に新しい知識やスキルを習得できるようにする教育設計を支援する。
新課程入試が始まり、新学習指導要領で学ぶ生徒が増える中、受験指導や授業の組み立て方に悩む教員にとって、CLILと認知負荷理論の活用は有益なヒントとなるだろう。すでにCLIL型授業を実践している教員にとっても、自らの実践を振り返る機会となる。
増進堂・受験研究社は、1890年創業の教育系出版社で、日本初のドリル型教材や厚物参考書などを開発してきた。現在は、デジタル事業や海外事業、発達に特性のある子供向けの学び事業など、さまざまな角度から教育事業を推進している。
◆共通テストを“CLILと認知負荷理論”で読み解く:思考力を育む効果的な学習と授業設計について
日時:2025年3月29日(土)15:00~16:30(開場14:50)
会場:オンライン(YouTube)
対象:新課程における思考力を意識した受験指導や授業を試行錯誤している英語教員
参加費:無料
申込方法:Peatixより