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高校生向け金融教育プログラム、2025年度参加校募集

 BatonLinkは、ブロードマインドと連携し、2025年度の金融教育プログラムの参加募集を全国の高等学校を対象に開始した。成人年齢の引き下げにともない、高校生が金融に関する意思決定を行う機会が増加していることを受け、同プログラムは高校生の金融リテラシー向上を目的としている。

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ゼロからの金融教育
  • ゼロからの金融教育
  • プログラムの特徴
  • ライフプランと資金計画のシミュレーション
  • 実社会での金融知識を探究するようす

 兵庫県神戸市に本社を置くBatonLinkは、ブロードマインドと連携し、2025年度の金融教育プログラムの参加募集を全国の高等学校を対象に開始した。成人年齢の引き下げにともない、高校生が金融に関する意思決定を行う機会が増加していることを受け、同プログラムは高校生の金融リテラシー向上を目的としている。

 2022年4月に成人年齢が18歳に引き下げられたことで、高校生がクレジットカードの保有や自動車保険の契約を自ら行う機会が増えた。この変化により、若年層が早期から金融リテラシーを高め、適切な情報収集や判断力を養うことが重要となっている。しかし、高校家庭科での金融教育は基礎的な範囲にとどまっており、実社会での具体的な活用を見据えた学びには不十分な点がある。そこで、BatonLinkとブロードマインドは、高校生が実社会に根ざした金融知識とスキルを学ぶ探究型学習プログラムを共同で企画した。

 同プログラムは、高校生が金融の基礎を学び、将来の人生設計に生かす力を身に付けることを目的としている。お金に関する基本知識や意思決定の重要性を探究し、日々の選択を「自分の未来」に結びつける考え方を育てる。

 プログラムの特徴としては、「『仮想人生体験』を通じてライフプランの重要性を学ぶ」「実社会での金融知識を探究する」「自己と未来を結びつける学び」を提供することがあげられる。特に、ブロードマインドが開発したカードゲームを活用した仮想人生体験では、将来のライフイベントや選択肢を具体的にイメージし、計画や準備の重要性を学ぶことができる。

 募集要項によれば、限定3校で実施され、プログラムの内容や実施期間、コマ数については調整可能である。対象は首都圏と関西圏の高等学校で、そのほかエリアについては個別に相談が可能。費用は有償で、コマ数や生徒数が確定後に詳細な見積もりが提示される。

 ブロードマインドの長谷川孝次シニアマネージャーは、「日本では少子高齢化が進み、税負担や社会保険料の増加、物価上昇などの課題が深刻化しつつあり、計画的な人生設計の重要性が高まっている」と述べ、高校生が金融知識と自助の精神を養うことの重要性を強調した。

 BatonLinkの古川雅之事業責任者は、「成年年齢の引き下げにより、18歳から各種契約が可能となる中、高校生が金融リテラシーを身に付ける重要性はますます高まっている」と述べ、プログラムが教員の負担を増やすことなく、未来を担う高校生に実践的な学びを届けることを目指していると語った。

◆高校生向け金融教育プログラム
日時:2025年2月18日(火)~5月30日(金)
会場:各学校の教室・体育館・講堂など
対象:首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)と関西圏(兵庫南東部・神戸、大阪、京都)の高等学校
募集校数:限定3校
締切:2025年5月30日(金)
参加費:有償(詳細は見積もり提示)
申込方法:申し込み・お問合せフォームから必要事項を入力

《神林七巳》

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