岡山県教育委員会は2025年1月16日、2026年度から就業予定(2025年度実施の教員採用試験を受験予定)の受験者を対象とした「岡山県教員奨学金返還支援事業」について公表した。優れた教員人材を確保するべく、岡山県内の公立小学校で原則10年以上勤務することを条件に、日本学生支援機構から貸与した奨学金の返還の一部を補助する。希望者は、2026年度教員採用試験の出願開始日までに申請を行う必要がある。
「岡山県教員奨学金返還支援事業」は、県内の公立小学校(岡山市立を除く)で教諭になる人の奨学金返還を支援する制度。2025年度採用教員に初めて導入し、今回が2年目の募集となる。事業に申請後、岡山県公立学校教員採用候補者選考試験に合格し、教諭として原則10年を超えて勤務することが条件となる。
対象となる校種は、小学校教諭(地域枠の採用者も含む)。対象人数は上限20人。日本学生支援機構から貸与を受けた奨学金(第一種奨学金または第二種奨学金)のうち、卒業前の2年分の貸与額を補助する。
奨学金の返還支援を受けるためには、2025年度に実施する2026年度教員採用試験の出願受付前に補助金交付候補者として申請し、岡山県教育委員会から認定を受けておく必要がある。大学生や大学院生に限らず、既卒者も対象となるが、岡山県の教員採用試験に初めて出願する人に限る。ただし、「大学3年次等チャレンジ選考」に出願した実績はカウントされない。
申請期間は2026年度教員採用試験の出願受付開始日の前日まで(必着)。申請はすでに受け付けており、持参または簡易書留にて岡山県教育庁教職員課評価・企画班(奨学金返還支援担当)まで必要書類を提出する。制度の詳細や申請書類の様式は、岡山県教育委員会Webサイトにて確認できる。