兵庫県立相生高等学校と兵庫教育大学は2025年1月9日、高大連携教育協定および教員養成フラッグシップ大学事業に関する覚書を締結した。これにより、両者は学校教育分野における個別最適な教育環境の実現に向けた取組みを強化することとなった。
この協定は、高校生が大学の授業を聴講する機会を提供し、高校生への講義の実施や教育実習生の受け入れ、学校観察の受け入れなどを通じて、相互理解を深めることを目的としている。これにより、高校と大学の円滑な接続を図り、教育の向上を目指す。
さらに、兵庫教育大学が推進する教員養成フラッグシップ大学事業では、Society5.0時代に対応する先導的・革新的な教職科目の開発を進める。この事業の運営のために設置される兵庫教育大学教員養成フラッグシップ大学コンソーシアムへの参加・協力も行われる。これにより、我が国の教員養成の改革および高度化に貢献することを目指す。
兵庫県立相生高等学校は、「自律・創造・敬愛」の精神を基調とし、こころ豊かな人間性の涵養に努めるとともに、社会の変化に柔軟に対応する能力を培うことを目指している。今回の協定締結により、同校は地域社会や国際社会に貢献する生徒の育成をさらに推進する。一方、兵庫教育大学は、教員養成における先進的な取組みを進めている。
協定締結式には、兵庫県立相生高等学校の小田昌史校長と兵庫教育大学の加治佐哲也学長が出席し、両者の協力関係を確認した。締結式後には、歓談の場が設けられ、今後の具体的な連携内容について意見交換が行われた。
今回の協定締結により、兵庫県立相生高等学校と兵庫教育大学は、教育分野における新たな可能性を模索し、地域社会における教育の質の向上に寄与することが期待される。