龍谷大学と奈良育英学園育英西高等学校(以下、育英西高校)は2024年12月4日、高大連携に関する包括協定を締結した。育英西高校は、グローバル社会で活躍できる自立した女性の育成を目指し、1983年に創立された。今回の協定により、育英西中学校にも理系分野の学びの機会を提供することが期待されている。
育英西高校は、国際バカロレア(MYP)を中学校で導入し、高校では独自の探究的学習を展開している。同校は、理系人材の育成に力を入れており、これまで龍谷大学と連携して、大学見学会や先端理工学部による講座の提供、ウクライナ人留学生による異文化交流など、多岐にわたる事業を行ってきた。今回の協定締結により、これらの連携をさらに強化し、理系女子の育成を目指す。
龍谷大学の入澤学長は、「育英西高等学校は、従来の知識伝達型の教育に加え、プレゼンテーションやディスカッションを取り入れた双方向の探究型授業を行っている。理系人材の育成にも力を入れており、今回の協定締結を機にさらなる連携が進むことを期待している」と述べた。
一方、育英西中学校・高等学校の北谷校長は、「本校はこの10年間、探究学習を教育の柱にしてきた。龍谷大学との連携により、生徒が将来の進路を考える機会を多く作ることができた。奈良県で唯一の女子の中高一貫校である本校が、長い歴史をもつ私立大学である龍谷大学と高大連携協定を締結できたことは、とても誇りに思っている」とコメントした。
今後、龍谷大学の瀬田キャンパスを主な連携事業の拠点とし、中学生も対象にしたさまざまな連携事業を展開する予定。これにより、育英西高校の生徒たちは、大学での学びや職業選択について考える機会を得ることができる。