龍谷大学は2024年11月18日、滋賀県立東大津高等学校と高大連携に関する包括協定を締結した。また、翌19日には龍谷大学先端理工学部と滋賀県立国際情報高等学校が技術者教育に関する覚書を締結した。これにより、デジタル分野の人材育成を目的としたDXハイスクール事業の推進が期待される。
DXハイスクール事業は、文部科学省が推進する高等学校DX加速化事業の一環であり、情報科教員の不足が課題となっている高校現場を支援することを目的としている。採択校には「情報II等の科目の開設」や「デジタル環境の整備と教育内容の充実」が求められており、龍谷大学はその支援を行う。
龍谷大学瀬田キャンパスには先端理工学部と農学部があり、DXハイスクール採択校が目指す教育分野において高度な教育研究を行う教職員や専門施設を有している。今後も各高校の状況に応じた高大連携事業を推進し、滋賀県のデジタル分野を支える人材育成に貢献する方針だ。
東大津高校は、2024年5月に龍谷大学先端理工学部と高大連携に関する覚書を締結し、連携事業を進めてきた。オープンキャンパスでは、同校生徒と龍谷大学学生が共同制作したVRシューティングゲームが披露された。また、敦煌文書の字形解析や植物アレルギーに関する講座など、学部を超えた取組みも実施されている。
一方、国際情報高校はメカトロニクス系列や情報テクノロジー系列を有し、特色ある教育を展開している。龍谷大学は、既存の工業高校との連携事業を基に、国際情報高校の現場に即したDXハイスクールとしての取組みを模索し、実施していく。
これらの取組みにより、龍谷大学と東大津高校、国際情報高校は、地域の活性化とデジタル人材の育成に寄与することを目指している。