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【高校受験】大阪府立高、一般選抜の日程前倒しなど答申案

 第55回大阪府学校教育審議会が2024年8月16日に開かれ、府立高校改革の具体的な方向性と、それを踏まえた入学者選抜制度改革について審議がなされた。府立高校入試の日程を一本化し、現在の3月中旬から2月下旬に前倒しする案など「選ばれる府立高校」を目指す答申案を公表…

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第55回大阪府学校教育審議会
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  • 現行選抜の日程(2024年度)

 第55回大阪府学校教育審議会が2024年8月16日に開かれ、府立高校改革の具体的な方向性と、それを踏まえた入学者選抜制度改革について審議がなされた。府立高校入試の日程を一本化し、現在の3月中旬から2月下旬に前倒しする案など「選ばれる府立高校」を目指す答申案を公表した。

 大阪府の諮問機関である大阪府学校教育審議会では、2024年1月の「府立高校改革の具体的な方向性とそれを踏まえた入学者選抜制度のあり方について」中間報告とりまとめ以降、入学者選抜制度改革について6回の審議を重ねている。

 第55回会議で公表した答申案では、近年の教育環境の変化や多様化する生徒・保護者のニーズに的確に対応し、「選ばれる府立高校」となるための今後の改革の方向性と望ましい入学者選抜制度のあり方について提言。私立高校の無償化にともない定員割れとなっている府立高校入試の志願者確保を目指す。

 具体的には府立高校入試の日程を一本化し、現在の3月中旬から2月下旬に前倒しすることを検討する。日程については、誰もが安心して高校生活をスタートできる選抜制度を目指し、一般選抜の日程を数週間程度早めること、二次選抜については、就学機会の確保の観点から引き続き実施することが望ましいとの考えを示した。

 このほか、他府県で導入されている複数校志願の制度や、教育内容と適正な公立高校の配置、公立高校のブランド力の向上、普通科改革などを提案。普通科では「地域社会に関する学科」「学際領域に関する学科」を設置し、探究的な学びを、3年間を見通した系統的な取組みとするとともに、地域や大学など、外部とコンソーシアムを構築し、コーディネーターの配置などにより外部と連携し持続可能な形で充実させる特色化・魅力化を図るべきと強調した。

《川端珠紀》

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