名古屋大学は2024年7月8日、エディンバラ大学（イギリス）との連携をさらに強化する「戦略的パートナー大学間学術交流協定」を締結した。杉山直総長がエディンバラ大学を訪問し、協定書に署名した。
名古屋大学では、「世界と伍（ご）する研究大学」を目指し、戦略的パートナー大学を中心とした新たな国際戦略「グローバル・マルチキャンパス構想」の推進に向けた取組みを進めている。今回のエディンバラ大学との戦略的パートナー大学間学術交流協定締結は、この取組みを推進するもの。
今後、おもに「オンラインとオフライン、現地と本学キャンパスなど、さまざまな様態を組み合わせた新しい学修の形（テーラーメイド型留学）の実施」「ジョイント・研究シードファンドの創設により、より新鮮で新しい共同研究プロジェクトを開発していくと共に、既存の研究交流の強化」「両大学の地域性の強みを生かしながら、さらなる交流可能性の検討の推進」を軸に、協議を続けていく。
また、今回の協定締結に基づき、名古屋大学はエディンバラ大学内にグローバル・キャンパス準備室を立ち上げる予定だという。
協定の締結に際し、名古屋大学の杉山総長は「両大学が戦略的パートナーシップに合意できたことを大変光栄に思う。10年以上にわたる深い信頼関係や、目覚ましい科学的成果、ジョイント・ディグリープログラムから英語研修プログラムに至る教育面での連携などで大きな発展を見てきた。今後も交流をさらに活発化させ、我々の直面する多くの人類共通の課題解決に向け、ともに挑んでいきたい」とコメント。
エディンバラ大学のKim Grahamプロボストは、「戦略的パートナーシップに合意したことを受け、両大学の強みを活かして相乗効果を生み出すような連携を強化したい。また、共同研究を促進するため、共同シードファンドの設置に合意する。大学間学生交流協定の締結にも前進させたい」と述べた。
