東京都教育委員会は2024年6月24日、2024年度(令和6年度)東京都公立学校教職員採用候補者選考(実習助手・寄宿舎指導員)の実施要綱を公表した。出願は電子申請のみ、7月24日まで受け付ける。選考は9月8日。
今回公表されたのは、東京都公立学校教職員採用候補者選考の「実習助手」と「寄宿舎指導員」。採用見込数は、「実習助手」工業の機械系、電気・電子系、建築・建設系、工芸系と、農業の園芸系、食品系のほか、家庭、理療、水産、舞台表現と、「寄宿舎指導員」がそれぞれ若干名。
「実習助手」は、高等学校または特別支援学校において、実験・実習について教員の補佐を行う。応募要件は、39歳(1985年4月2日以降出生)までで、高等学校または大学などを卒業した者(2025年3月31日までに卒業見込を含む)など。理療については、高等学校、特別支援学校などを卒業し、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師のいずれかの資格を有する者(取得見込は含まない)。
前年度までは、高等学校で当該学科を卒業したことを受験資格としていたが、2024年度より高等学校で当該学科を卒業していなくても、大学で当該課程を修了していれば、受験可能とした。
「寄宿舎指導員」は、特別支援学校に設置されている寄宿舎において、児童生徒と起居を共にし、世話および寄宿舎における生活指導などの教育にあたる。応募要件は、1964年以降に出生し、教育職員普通免許状(幼稚園教諭、栄養教諭、司書教諭を除く)を有す、または2025年4月1日までに当該免取得見込の者。
初任給について、「実習助手」は高等学校卒で月額約19万6,000円。「寄宿舎指導員」は大学卒が約25万4,000円、短期大学卒は約23万1,000円。高等学校卒業以降に有用な経験がある場合は、一定の基準により加算する。また、扶養、住居、通勤、期末・勤勉などの各種手当が付与される。へき地(島しょ地域など)の学校、定時制高等学校などに勤務、および工科高等学校または農業高等学校に勤務し、実習教科を担当する者には、別途手当が支給になる。
2024年度より、受験申込はインターネットのみ受け付ける。応募締切は7月24日午後6時。受験票はメールで通知される。8月21日までに到着しない場合は、人事部選考課選考担当まで電話で問い合わせること。
選考は9月8日、都立六郷工科高等学校(東京都大田区)にて実施し、専門教養、論文問題、個人面接を行う。合否は、試験の成績並びに提出書類などに基づき、総合的に判定する。選考結果は10月下旬ごろに通知予定。