東京都費生活総合センターは、特別支援学校(高等部)・若者向けのWeb教材と、弁護士監修による高齢者向けのDVD教材を公開した。特別支援学校向けのWeb教材では、キャッシュレス決済やゲームなどを疑似体験しながら学ぶことができる。
東京都消費生活総合センターでは、消費生活に必要な知識をわかりやすく学べるよう、毎年さまざまな教材を作成し、公開している。2023年度は、学校の授業や地域の講座などで活用できる、特別支援学校向けのWeb教材と弁護士監修による高齢者向けのDVD教材を作成した。
特別支援学校(高等部)・若者向けのWeb教材は、「ちえとまなぶのず~っと役立つお金の話 キャッシュレス決済に挑戦してみよう」。学校の先生の協力を得て作成し、キャッシュレス決済を含めた金銭管理や契約の基礎知識などを学べる教材となった。
Webサイトは、「円谷まなぶ」と「金田ちえ」という高校生のキャラクターが、特別支援学校教員「安財けんと先生」にキャッシュレス決済について教えてもらないがら学ぶ構成。
ステージ1から3まであり、キャッシュレス決済のメリット・デメリット、1か月間の支払い方法体験ゲームなど、キャッシュレス決済での買い物や、1か月の金銭管理を疑似体験しながら学習できる。また、「みんなで考えよう!困りごとにアドバイス」など、買った商品の返品や、クレジットカード利用についてもわかりやすく解説されている。
高齢者向けDVD教材は、「学んで実践 防ごう!契約トラブル」。点検商法やリースバック契約、インターネット通信販売についての動画が公開されており、高齢者に多い契約トラブルの事例を通して、自分自身でその原因に気付き、トラブルに遭わないためのポイントや対応策を考えていくことができる。