埼玉県教育委員会は2024年3月13日、県立上尾かしの木特別支援学校（埼玉県上尾市）において、生徒の個人情報を含む動画が一時的に外部から閲覧できる状態になる事故が発生したことを公表した。現在のところ、第三者による不正使用などの事実は確認されていない。
公表された事故の概要によると、3月5日、県立上尾かしの木特別支援学校の職員2名が、学校生活の写真を用いて作った動画を同校保護者に限定公開するため、3月8日午後3時からの予約公開の設定をし、動画サイトに掲載。しかし、3月8日午後4時45分ごろ、同校保護者から、動画が外部から閲覧できる状態になっていると指摘があり、事故が発覚したという。
個人情報の内容は、生徒の映像約50名、うち氏名がわかるもの18名。学校は3月8日、発覚してすぐ状況を確認し、動画サイトの同動画を非公開に設定するとともに、当該学部の全員の保護者へ報告および謝罪を行った。
再発防止策として、今後、校長会議などを通じて、あらためて全県立学校において個人情報の適正な管理を徹底するよう指示するとした。
県立上尾かしの木特別支援学校は2009年度に開学。「『わかる』こと『できる』ことを広げ、ひとりだちする力を育む」を教育目標に、小学部、中学部、高等部の12年間を通し、ひとりひとりの教育的ニーズに応じた教育活動を展開している。
