文部科学省は2024年2月21日、令和6年能登半島地震により被災した児童生徒に係る令和6年度（2024年度）使用教科書の無償給与事務について、各都道府県の教育委員会などへ通知した。2023年度の対応を継続し、転入学または一時避難した被災児童生徒に必要な教科書を無償給与するとしている。
文部科学省は、能登半島地震にともなう教科書事務の留意事項を1月4日付けで発出。2023年度に被災した義務教育諸学校の児童生徒が転入学した場合には、通常必要となる教科用図書給与証明書がなくとも、必要な使用教科書を無償給与すること、一時的な避難の場合も転入学と同様に教育課程上必要な教科書を無償給与して差し支えないとする事務連絡を通知していた。
今回、2024年4月以降（2024年度）においても被災による一時的な避難などを続けている児童生徒への教科書の給与が一定数見込まれることから、被災した児童生徒へ4月に給与する教科書の無償給与事務についてあらためて示した。
被災し転入学した児童生徒が、2024年度に使用する複数年使用の教科書について、転入学前の学校で給与された教科書を喪失または損傷し未だ再給与されていない場合には、当該教科書分をあわせて無償給与して差し支えないとしている。この場合、2023年度同様、教科用図書給与証明書がなくとも必要な教科書の無償給与を受けることができる。
また、一時的な避難であっても、転入学と同様の措置として受入れ先における学習に支障がないよう、2024年度の教育課程上必要な教科書を引き続き無償給与する。あわせて、教科書の給与が支障なく行われるよう、教科書・一般書籍供給会社などにも引き続き連携を図ってほしいとした。
事務連絡では、必要となる事務処理手続きや必要な報告書の様式も添付している。
