大阪市教育委員会は2024年2月2日、2025年度(令和7年度)大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの制度変更について発表した。教諭経験者や大学3年次を対象とした特別選考を新設するとともに、試験日程を早期化する。1次選考は6月15日、2次選考結果発表は9月27日。
2025年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストでは、受験者の負担を軽減し、受験機会や受験しやすい環境を整えるため、選考実施日や選考内容の制度変更が行われる。1次選考(筆答テスト)は、例年より1週間程度早め、6月15日へと前倒しするほか、2次選考の結果発表は、例年より3週間程度繰り上げ9月27日に実施する。
また新たに、大学3年次前倒し特別選考と、教諭経験者特別選考を設置するほか、校種「小学校」における2次選考(実技テスト)の取りやめ、大学推薦特別選考における校種「中学校」の対象教科および推薦人数枠の拡充、特定の資格等による加点制度の拡充を行う。
新設する「大学3年次前倒し特別選考」は、採用選考テストの一部(1次選考筆答テスト)を大学3年次に受験可能とする制度。また、教諭経験者については、これまで特例を付与して一般試験内で実施していたものを特別選考枠として新設しており、在職経験等の要件も「通算2年以上の在職経験のみ」に緩和する。選考内容は、1次・2次試験の面接テストのみで行う。
大学推薦特別選考では、校種「中学校」の対象教科に、新たに国語と美術を追加するほか、推薦人数枠を2名から3名に拡充する(採用実績のある大学は4名に拡充)。特定の資格等による加点制度では、新たに「音楽」の中学校教諭または高等学校教諭の普通免許状等を所有する校種「小学校」の受験者に対して加点する。
変更点の詳細は2月下旬ごろ公表予定の受験案内において周知するとしている。採用選考テストの説明会は3月16日と22日に開催予定。登録・申請は大阪市のWebサイト「大阪市行政オンラインシステム」から行う。