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学校ACEがひきこもりに強い関連、研究結果セミナー2/12

 ひきこもりは、学校での傷つき体験(学校ACE)が重要な要因である可能性が高く、家庭での傷つき体験は関係がないという研究結果を、子どもの発達科学研究所の和久田学氏らが論文で発表した。同研究所は2024年2月12日、研究結果の報告や解説を含む特別セミナーを開催する。

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特別セミナー「学校ACE:成人期への深刻な影響を知る」
  • 特別セミナー「学校ACE:成人期への深刻な影響を知る」
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 ひきこもりは、学校での傷つき体験(学校ACE)が重要な要因である可能性が高く、家庭での傷つき体験は関係がないという研究結果を、子どもの発達科学研究所の和久田学氏らが論文で発表した。同研究所は2024年2月12日、研究結果の報告や解説を含む特別セミナーを開催する。

 子どもの発達科学研究所の和久田学主席研究員らの研究グループは、日本国内の20歳から34歳までの4,000人をインターネットアンケートにより調査。ACE(Adverse Childhood Experiences:逆境的小児期体験)および学校ACEが成人期のメンタルヘルスや社会適応(ひきこもり)に与える影響について解析した。

 その結果、メンタルヘルスについてはACEと学校ACEの両方が関連、ひきこもりは学校ACEのみが関連していることが明らかとなった。研究結果から同研究所は、学校生活の重要性が再認識され、学校での良い体験が子供たちの未来を守る学校の大きな可能性も感じられると評価。昨今注目される「学校風土調査」など、良い学校づくりのためのツール活用に期待が寄せられるとしている。研究成果は、国際的科学誌「Frontiers in Public Health」に2023年10月26日に掲載された。

 特別オンラインセミナー「学校ACE:成人期への深刻な影響を知る」では、今回の研究結果の詳細を、和久田研究員自らがわかりやすく解説。特別ゲストには、小児科医でこども家庭庁アドバイザーの山口有紗先生が登壇する。当日は、傷つき体験のある子供たちのウェルビーイングを保障するために必要なことについて、学校を含めたさまざまな場所で今日からできることやレジリエンスの視点も交えながら話を進めるという。

 参加費は1,100円(税込、研究所会員は無料・メルマガ会員は300円オフ)。参加者には学校ACEに関する特別冊子(PDF版)をプレゼント。申込みは、2月12日正午までPeatixから受け付ける。当日参加は定員に達し次第受付終了、録画配信のみの申込みはセミナー同日午後2時まで受け付ける。

◆特別セミナー「学校ACE:成人期への深刻な影響を知る」
日時:2024年2月12日(月・祝)14:00~16:00
※後日録画配信あり
受講料:1,100円(税込)、賛助会員無料
※メルマガ会員は300円オフ(メール内の割引コード入力)
定員:リアルタイム参加+録画視聴500名/録画のみ250名(先着順、要事前申込)
申込締切:2024年2月12日(月)12:00
※当日参加は定員に達し次第受付終了、録画配信のみ申込みは締切日14:00まで受付

《川端珠紀》

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