教育業界ニュース

奈良県の教採試験、大学3年次選考など新設…1次6/15-16

 奈良県は2023年12月20日、2025年度(令和7年度)奈良県教員採用試験の概要とおもな変更点を公表した。小学校と特別支援学校を対象校種に大学3年次選考を新設するなど受験資格を緩和し、試験日程も前倒しする。1次試験は2024年6月15日・16日。

教育行政 教育委員会
令和7年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験のおもな変更点
  • 令和7年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験のおもな変更点
  • 令和7年度奈良県公立学校教員採用候補者選考試験について

 奈良県は2023年12月26日、2025年度(令和7年度)奈良県教員採用試験の概要とおもな変更点を公表した。小学校と特別支援学校を対象校種に大学3年次選考を新設するなど受験資格を緩和し、試験日程も前倒しする。1次試験は2024年6月15日・16日。

 2025年度奈良県教員採用試験ではこれまでの制度を見直し、小学校と特別支援学校を対象校種に大学3年次選考を新設するほか、高等学校を対象に大学院選考と日本語指導教員選考を新たに設ける。また、1次試験の免除に関わる要件も一部変更する。

 大学3年次選考の受験資格は、「大学(短期大学含む)および専門学校の最終年次1年前の学生で、2026年3月31日までに免許状を取得見込みの人(いずれの学校にも所属していない科目等履修生は除く)」「奈良県が第1志望で、2025年度教員採用試験を受験する意思がある人」。合否は、他の選考の受験者とは別に判定。2次試験合格者は、2026年度に最終面接を実施し、最終面接合格者は、2026年度教員採用候補者名簿に登載される。2次試験不合格者は2026年度1次試験を免除、最終面接不合格者は2026年度の2次試験から受験できる。対象校種は小学校と特別支援学校。

 大学院選考は、専門的な知識・技能を習得した人材を活用するために新設。受験資格は、「教科に関する専門的な知識・経験または技能を有し教員の職務を行うのに必要な熱意と見識をもっている人」「理学・工学・農学・家政を専攻する大学院修了者(見込み含む)」。1次筆記試験に代えて、個人面接を実施する。対象校種は高等学校。

 日本語指導教員選考は、留学生への対応のために新設。受験資格は、国家資格「登録日本語教師」を有する人または、文化庁の認める420時間以上の日本語教育に関する研修を受講した人のいずれかに該当する人。1次試験では資格に応じて加点する。対象校種は高等学校。

 1次試験の免除要件では、国立・公立学校(奈良県以外)の現職教諭を対象に教諭経験により1次試験のすべてを免除するほか、勤務実績については「試験実施年度1年間の任用予定」から「試験実施年度4月に勤務」へ変更する。

 試験日程は、1次試験が2024年6月15日(筆記)、6月16日(実技)。また大学院選考と社会人選考の個人面接を6月15日・16日いずれか1日で実施する。2次試験は、7月20日・21日(集団面接:討議)、8月8日~11日と13日~16日(個人面接)。集団面接、個人面接ともに期間中のいずれか1日で実施する。

 なお、上記内容は12月26日時点もので、内容は変更となる場合がある。詳細は2024年4月10日に公開予定の「受験案内」で確認できる。採用予定数については、教職員課Webサイトに掲載。奈良県教育委員会のLINE公式アカウントでも情報を発信している。

《川端珠紀》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top