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【大学受験2023】総合型選抜の入学者、4年連続増で9万人超…入試概要

 文部科学省は2023年11月29日、2023年度(令和5年度)国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要を発表した。2023年度入試は、志願者数、入学者数ともに前年度(2022年度)より減少。一般選抜も同じく減少する中、大学の総合型選抜の入学者数は4年連続増加している。

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 文部科学省は2023年11月29日、2023年度(令和5年度)国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要を発表した。2023年度入試は、志願者数、入学者数ともに前年度(2022年度)より減少。一般選抜も同じく減少する中、大学の総合型選抜の入学者数は4年連続増加している。

 2023年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況調査は、2023年5月1日時点で集計したもの。欠員補充第2次募集に係るものや、2022年度秋季入学者の数を含む。ただし、通信課程や外国人留学生を対象とする選抜は含まない。

 2023年度大学入学者選抜について、入学志願者数は、国立が35万8,585人、公立が15万5,568人、私立が376万4,946人、計427万9,099人。前年度に比べ、志願者数は全体で12万579人減少。公立は微増、国立・私立は減少した。志願倍率は、国立が3.8倍(前年度3.8倍)、公立が4.7倍(同4.8倍)、私立が7.6倍(同7.9倍)、計6.9倍(同7.1倍)。

 総合型選抜は、志願者数・入学者数ともに、国立・公立・私立すべての区分で増加。志願者数は対前年度8,445人増。入学者数は7,485人増え、計9万2,393人となり、4年連続で増加傾向が続いている。入学者全体に占める総合型選抜入学者の割合は、国立が5.9%、公立が4.1%、私立が17.3%、計14.8%。

 学校推薦型選抜の入学者数は、国立・公立で増加したものの、私立は減少。全体では対前年度2,984人減の22万4,473人となった。入学者全体に占める割合は、国立が12.3%、公立が26.0%、私立が41.4%、計35.9%。多少減少傾向にあるものの、いまだ総合型選抜より学校推薦型選抜での入学者の割合が多い。

 短期大学の入学者選抜について、入学志願者数は公立4,041人、私立4万5,019人。前年度と比べて公立・私立とも減少した。志願倍率は公立が1.7倍、私立が0.9倍、計1.0倍だった。

 2023年度大学入学者選抜の概要は文部科学省のWebサイトに掲載。選抜実施状況のファイルでは、各国公立大学と公立短期大学の入試状況も一覧でまとめている。

《畑山望》

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